12月議会 建設水道委員会(要点)
現在の状況と今後の事業スケジュール
現在の状況について
- 6月1日に都市再生機構より国土交通省に刈谷駅南地区市街地再開発事業の事業計画認可を申請し、その後、国の方で必要な事務処理を経て先月の11月2日に認可された。
- これによって都市再生機構は正式に事業の施行者になった。
- 都市再生機構は、今後の権利変換計画について公正妥当な判断を期すことを目的として市街地再開発審査会を設置した。
- この再開発審査会は「権利変換計画の決定等に関する議決」や「権利変換計画の縦覧における意見書の採否の決定に関する議決」などを行うものである。
- 再開発審査会の委員の構成は、「土地及び建物の権利関係又は評価について特別の知識経験を有し、かつ、公正な判断をすることができる者」として学識経験者が3名、「施行地区内の宅地について所有権又は借地権を有する者」として権利者が2名の合計5名である。
今後の事業スケジュールについて
- 事業計画認可後の法手続きである権利変換計画の認可に向かって、現在、各権利者ごとに従前の土地・建物などの資産額を算出し、新しくできる建物の床に置き換えるための作業を行っている。
- それらの作業が終了したら権利変換計画書を作成し、その内容を縦覧した後、権利変換計画認可の申請となる。
- そしてこの権利変換計画の認可を受け、土地の明け渡しを経て工事着工し、これらの行程が順調に進めば平成21年度末までには完了の予定である。
公益施設・公共施設について
- 刈谷市が取得する公益施設は、現在、実施設計を行っており、都市再生機構と刈谷市の両者でより使いやすい施設にするための検討を進めている。
- そして駅前広場や道路などの公共施設についても実施に向けて内容を精査する中で、利便性が高く安全な施設になるよう検討している。
- そういった中で再開発事業地区の外になるが、駅前広場西側の三角地を今まで駐輪場ということで説明してきたが、新たに市道高須線の東側に駐輪場としての適地が確保できることになったため位置を変更する。
- 新しく別の位置に駐輪場が確保できることにより、現在の駅前広場に対して駐車場や企業バスなどの乗降スペースの充実が望まれる状況であることを考慮し、前の駐輪場用地を駅前広場と一体的に活用することにより、少しでも駅利用者の方々が安全で且つ利用しやすいように機能向上に努めていきたいと考えて、詳細の検討を進めている。
刈谷駅南地区市街地再開発権利者協議会及び権利者の状況について
権利者協議会の状況について
- 権利者協議会は、事業計画が認可され個々の権利変換計画に向けた作業に入る状況を踏まえ、当初の目的は達成されているものと考え、さる11月24日に臨時総会を開催し、今までの権利者協議会を解散した。
- それを受け新たに権利変換計画の認可までを目処とした暫定の権利者組織である住宅施設所有予定者会と商業施設共有予定者会が設立された。
- 今後はこの2つの会において、それぞれ所有することになる施設の管理・運営などについて施行者である都市再生機構と検討を進める。
権利者の状況について
- 権利者の中で、転出意向の5名の方々について(親子関係等を含め1名として5名)、1名の方は刈谷市に用地を買い取って欲しいという申し出があったので、事業推進のため購入していきたいと考えている。
- 他の4名の方については、再開発課の事務所がある用地を替地とすることで了解している。
- また、現在の再開発事務所の移転の件については、事業の進捗にあわせて、年度内に産業振興センター4階の去年までキャッチが使用していた跡に都市再生機構と共に移転をする予定である。