神谷まさひろのコロンブスレポート

2004.6 Vol.24

コロンブスが偉大なのは、アメリカ大陸を発見したから偉大なのではありません。アメリカ大陸があるのかないのかわからないのに大西洋に船出したから偉大なのだと思います。答えのあることが判っている問題を一生懸命することは勤勉であります。チャレンジとは答えがあるのかないのかわからない問題に向かって挑戦することだと思います。

“挑戦しなければ見えてこない”

この言葉を強くかみしめながら、「明るい豊かなまち刈谷」をめざして若者らしく・一生懸命頑張りますので、ご支援とご鞭撻賜りますよう、心よりお願い申し上げます。


父の日について一言。母の日には「お母さん、毎日のお掃除、お洗濯、本当にお疲れ様!」と子供には言わせるように していますが、父の日に子供から「お父さん、毎日遅くまでお仕事、お疲れ様!」と言われると、なぜか「遅くまで」 を強調して言われているような被害妄想に陥り、どーも後ろめたい心境になってしまいます。しかしおそらく それはその横にいる嫁の「実際は外で何してんだか・・」みたいな視線を強く感じるからだと私は確信している。

【編集長】

6月議会一般質問

6月1日(火)から始まった刈谷市議会6月議会において、神谷まさひろは5つの項目について約50分の一般質問を行いました。
一般質問の質問順序はあらかじめ「くじ引き」によって決まります。今回は1番くじを引き当て、14名の一般質問の中、トップバッターとして壇上に立ちました。
これまでの一般質問の中では最も事前の準備が不足しており、その上トップバッターということでさぞかし緊張するのではないかと思っていましたが、なぜか非常にリラックスして行うことができました。
日頃の街頭演説の成果か? 傍聴に来てくださった方の応援のおかげか? それとも開き直ったのが良かったのかもしれません。(*^_^*)

質問項目

  1. 国民健康保険税・都市計画税の引き下げについて
  2. 商店街駐車場の整備について
  3. 産業振興センター改修について
  4. 名鉄踏切(南桜町)の拡幅について
  5. 保健センターの整備拡充について

このうち1, 3 について少し解説をします。

1. 国民健康保険税・都市計画税の引き下げ

市当局は「引き下げについては考えていない」との答弁でした。

(まさひろの意見)
国保税は『相互扶助の精神』に基づき、受益者負担により独立採算性を保つことが原則となっています。しかし実際には、一般会計から繰入をして加入者の負担を軽減しています。その額は平成16年度で約3億3000万円(法定分を除く)、一人あたりにすると8661円となり、これは西三河8つの市の中で最高の金額となっています。尚、最低金額は高浜市の586円です。
この上更に「国保税を引き下げる」ということは「一般会計からの繰入を更に増額する」ことを意味しています。

一方、都市計画税は愛知県下32市のうち、刈谷市と同じ0.3%の税率で行っているところは29市あり、その他の3市だけがそれより低い税率となっています。
また、「大企業=都市計画税の掛かる区域にある」場合が多いので、都市計画税を減税すれば、「大企業に対して減税した分を一般市民の税金で賄う」といった形にもなってしまいます。

4月25日に行われた碧南市長選挙において、2人の候補が共に公約としてこの『都市計画税・国民健康保険税の引き下げ』を掲げてみえました。

選挙の公約としてこういった事柄を掲げると、有権者にとっては一見、嬉しいことであり支持を得られそうに思うのですが、これらの税金が全ての市民から徴収されるものでない以上、この公約を裏返せば「減税した分については、これまで負担して頂いてない方も含めたその他の税金で賄うのですよ」ということを意味しているわけであり、それぞれの政策のプラス面だけでなくマイナス面をもきちんと知らせてゆく必要性があるのではないかと感じ、今回は一般質問の場で「刈谷市としての考え方」を質問してみました。

3. 産業振興センター改修

産業振興センター4FはこれまでケーブルテレビのKATCHネットワークが入居していました。昨年の春、野田町に新社屋を建設し移転をしました。

4F部分の今後の使い方は、

  1. スタジオと事務所の一部合わせて258㎡
    KATCHが新規事業として市民と協働して制作する市民チャンネル事業
  2. 北側事務所117㎡
    中小事業活性化対策事業(商工会議所に委託)
  3. 残る約330㎡は未定

(まさひろの意見)
150名収容の会議室が欲しいという声=330㎡はピッタリ しかし、折角だから『産業振興センター』という名前に相応しい活用を・・・皆様からも良いアイデアをお寄せ下さい!



委員会で話し合われたこと

1. デジタル地域防災無線設備を買い入れます

災害時に電話回線が不通となった場合でも、災害対策本部と各地を結ぶ通信を可能にするためデジタル無線機を購入します。設置場所は公共施設・市民館・消防団・市所有の車など134箇所です。無線機というと、「送信するときはボタンを押しながら話をして、受信するときはボタンを放す」といったように一方通行での通話イメージですが、今回のこのシステムは電話のように双方向での通話が可能であるとのことです。

買い入れ価格は約2億500万円。単純にわり算すると無線機1台当たり約150万円となります。「なんて高い無線機だ!」という印象を持ちます。しかしこれも6社での入札の結果、落札率93.78%と聞くと相対的な比較の中では妥当な金額と言わざるをえません。こういった設備の絶対的な価格が高すぎるのだと感じます。官公庁仕様で独占市場ゆえのことなのでしょうか・・・?

2. 新しい道路によって分断される 「交通自動遊園の土地利用計画」ができました

産業振興センター前の道路から、名鉄・JRの下を通って交通児童遊園前に(刈谷駅南北連絡道路)、更に交通児童遊園の真ん中を通ってひまわりの横の道から高須方面に向かう道路(南伸道路)が平成20年度の完成を目標に計画が進められています。
この道路により分断されてしまう『交通児童遊園の土地利用基本計画』がまとまりました。道路が通ることにより面積は約2000㎡減ってしまいますが、これまでと同じ種類の遊具は整備できるとのことです。


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3. 新しくできる特別養護老人ホーム 設置運営をする法人が決定しました

刈谷市内3箇所目となります特別養護老人ホームは、碧南市に本部があります社会福祉法人長寿会が設置運営することになりました。これまでの2箇所がいづれも北部にあるということもあって今回は小垣江町(小垣江東小学校の付近か?)への設置ということです。開所時期は平成19年度、施設概要としては、

(1) 特別養護老人ホーム 入所定員 100人
(2) 併設する施設

1. 老人短期入所施設 (ショートステイ) 20人

2. ケアハウス (経費老人ホーム) 30人

3.生活支援ハウス (高齢者生活福祉センター) 10人

4. 老人ディサービスセンター 30人

4. 愛知万博 刈谷市としての取り組みは・・・

いよいよ来年の3月25日~9月25日まで、名古屋東部丘陵において愛知万博が開催されます。刈谷市教育委員会としては、子ども達が自然・環境・国際交流などを学ぶ場として大いに意義があるとして、「総合的な学習の始まる小学校3年生~中学校3年生までの全ての児童生徒が万博を体験できるような予算措置を考えている」との答弁が先の3月議会においてありました。

そして、今回は福祉経済委員会の中で、刈谷市としての参画の仕方についての報告がありました。

  1. 「音楽のあるまちづくり」をテーマに、刈谷の音楽性豊かな舞台を1日披露する 混声合唱団・和太鼓・吹奏楽団・軽音楽楽団・雨乞い笠おどり
  2. お祭りや郷土芸能をいまだかつてない規模で披露し、歴史的な文化を発信する 万燈祭り・大名行列・山車祭り
  3. 刈谷市挙げての公式参加国の受け入れやナショナルデーへの参加・協力をする

マッチング国及びナショナルデー

カナダ 平成17年4月 5日(火)
ジブチ 平成17年6月28日(火)
インド 平成17年8月15日(月)

5. 東刈谷・刈谷間 JR新駅建設

平成18年春の開業を目標に、東刈谷駅と刈谷駅間にJRの新駅が建設されます。今年度から始まります刈谷街道踏切の拡幅工事と同じように、こういった工事は刈谷市として工事を行うことができずにJRに工事を委託することとなります。今回は補正予算の中で、債務負担行為として限度額27億4000万円が計上されています。尚、JRの予測では1日の乗降客を3000人としています。


新駅建設予定地

6. 幼稚園の3歳児保育時間が延長されます

「これまで幼稚園の保育時間は、3歳児は午前8時40分から午後1時30分まで、4・5歳児は午前8時40分から午後2時30分までとなっています。3歳児のほかに、4・5歳児の子どもを持つお母さんにとっては、1時間の間に2度もお迎えのために、家と幼稚園を往復しなければなりません。そこで3歳児も午後2時30までにできないか」と平成13年9月議会の一般質問で要望していました。

コロンブスレポート
平成13年10月 Vol.13号

その要望がこの度やっと実現することになりました。但し、4月のスタートから直ぐに午後2時30分までということではなく、3歳児が心身共に安定する時期である10月から実施ということです。

それにしても・・・・・この平成13年9月議会の一般質問で要望したことは、いづれの項目も暫くしてから実現しています。『学校での給食費・教材費の口座振替について』や『市民センター児童館の遊戯室の利用について』など、やはり生活者の視点で眺めれば、誰もが同じようなことを望んでんでいるのだと改めて感じました。こうして議会の場で取り上げた事柄が1つずつ実現して行くことは、議員としての最高の喜びです。

7. 新体育館建設 「なぜ公団に工事委託をするのか?」

平成16年度~18年度の3か年で、総合運動公園内に新体育館が建設されます。現在の逢妻町にある体育館の約1.7倍の規模で、平成19年3月に完成の見込みです。
今回建設水道委員会において、「そのための工事委託協定を都市基盤整備公団と50億円で結びたい」との提案がありました。本来このように多額の建設工事については、入札で施行業者・金額が決まるべきものですが、「なぜ今回は入札でなく、公団への委託なのか?」「50億円の根拠は?」などの質問が出されました。

市当局の答弁をひとことで言うと、「公団に委託した方が国からの補助金が多くもらえるから」「実施設計に基づいて市としても積算した結果50億円となった」というものでした。試算しますと最高で12億5000万円の補助金が出るようです。

『同じ工事であっても公団が施行すれば国から多額の補助金が出る』という国の補助金行政のあり方については問題であると私は思います。しかし、現状がそういうルールである以上、刈谷市議会議員の立場として考えれば、『ルールに沿って取りうる方法の中で、刈谷市にとって最も良い手法を選択すべきである』と思っています。
また、「具体的な工事については、刈谷市の業者ができるだけ受注できるよう公団に要求している」との答弁もありました。



委員会で話し合われたこと

今年度から豊田市では全ての小中学校・養護学校で2学期制が始まりました。全校一斉の導入は、西三河地方では初めての取り組みです。「学期を減らし、行事の削減や見直しを行うことにより、授業時間を確保し、子どもたちの学校生活を充実すること」を目的として実施し、このことにより「教師が子どもと接する時間が今まで以上に増加し、学習・生活面で個々の子どもへの支援が増強され、基礎学力の定着と心の教育の充実を図る」としています。

全国の小学校の内、15年度に既に2学期制を実施している公立学校は519校(全体の2.2%)、中学校では310校(全体の3.0%)とまだ少数ですが、お隣の高浜市のように来年度からの導入を表明している教育委員会もあり、今後、二学期制移行への動きは広がりそうです。

刈谷市議会でも6月議会一般質問の中でこのテーマが取り上げられ、このテーマに対するこれまでの対応と、今後の予定について教育部長は次のように答弁されました。

「平成15年度 校長会研修部員が先進市を視察(仙台・金沢・丸亀・古川市)し情報収集をした。校長会において、メリット・デメリット等情報の検討を行った」

「平成16年度 小中学校教育課程に掛かる研究協議会(保護者・学識経験者・校長・教頭・教員)において、現在の3学期制の諸問題を洗い出し、それに対する対応策を今年度末には中間報告としてまとめ、その結果を受けて、3学期制を継続するのか、3学期制以外の学期制に移行するかを見極めたい」

この答弁から判るように、刈谷市においても2学期制導入について現在研究している段階であります。 確かに、今の3学期は非常に期間が短く、1つの学期とするには少し中途半端な気がします。それならば、2・3学期を合わせて1つの学期とするのか・・・・と思っていたら、豊田市の場合を見てみるとどうやらそうではありません。

  • 1学期 4月1日 ~ 10月の第2月曜日まで
  • 2学期 10月の第2月曜日の翌日 ~ 翌年3月31日まで

ということです。つまり、今までの2学期の途中で新しい学期に変わるということです。(体育の日を境に学期が変わる) 子ども時代、夏休みや冬休みの長期休みの時に、「よし次の学期こそ頑張ろう!」と心の整理と仕切直しをしていた私としては、きちんとした節があったほうが、けじめがついて子どものためになると考えるのですが・・・・。

また、今回の2学期制の議論=その発端は『完全週5日制による授業時間の不足』であると私は思っています。私達の学生時代のように『毎週土曜日は半日(4時間)授業があった』頃に比べると年間140時間授業時間が減っています。「ゆとり教育」の名の下に土曜日を休みにしておいて、学力の低下がみられるからといって、2学期制にして始業式や終業式、定期試験の回数を減らして授業時間を確保する。

本末転倒・場当たり的な制度改革だと私は思うのですが、皆様はどのようにお考えでしょうか?



SNAP × SNAP

後援会主催『南九州 指宿・霧島の旅』

毎年行っています後援会の皆様との2泊3日の旅。3日間共に「雨」の予報だったのですが、皆様の心がけが良くて、ほとんど雨に降られることもなく和気あいあいの楽しい旅行となりました(*^_^*)

緊急告知!今秋に国会見学を予定!

神風特攻隊発進基地のあった知覧にて、戦火に散った英霊のご冥福と世界平和を祈りました。