神谷まさひろのコロンブスレポート

2005.4 Vol.27

コロンブスが偉大なのは、アメリカ大陸を発見したから偉大なのではありません。アメリカ大陸があるのかないのかわからないのに大西洋に船出したから偉大なのだと思います。答えのあることが判っている問題を一生懸命することは勤勉であります。チャレンジとは答えがあるのかないのかわからない問題に向かって挑戦することだと思います。

“挑戦しなければ見えてこない”

この言葉を強くかみしめながら、「明るい豊かなまち刈谷」をめざして若者らしく・一生懸命頑張りますので、ご支援とご鞭撻賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

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「ホリエモン」ご存知ライブドア社長の堀江貴文さんですが、皆さんは彼をどう思われますか?賛否両論あると思いますが、私は個人的に「時代の先導者(?どっかで聞いたフレーズ)」であり、これからの時代の草分け的な存在として史上に名を残す人物だと思います。やり方はそれぞれで判断が異なりますが、私は彼の行動力を心底尊敬しています。でも、年輩の方には人気ないですね。世代の違いかなぁ~とは思いますが、またそこがおもしろいと思います。

【編集長】

平成17年3月議会

 2月17日(木)~3月23日(水)まで、35日間の会期で刈谷市議会3月定例会が開催されました。
今回のコロンブスレポートでは、その中で話し合われた『議案』『予算案』『一般質問』の中から、幾つかの事柄について私の考えも含めながらできる限り判り易く解説して行きます。

1.土日の窓口サービス実施を!

 現在刈谷市では、印鑑証明・住民票などの交付を平日の夜8時まで夜間窓口を設けて対応していますが、土・日曜日についてはまったく行われていません。そこで今回一般質問において、森田健資議員が他市での状況を示しながらその実施を要望しました。刈谷市を除く碧海4市(安城・知立・高浜・碧南)では既に実施しています。「働く若者の多い町刈谷こそ早期に実施すべきである」と私も思います。市当局は当初消極的な答弁でしたが、森田議員の論理的な追求の結果、最後は「前向きに検討する」との回答でした。

2.『愛知教育大学~刈谷駅』 バス路線開設の可能性

 私は平成14年3月議会において、『愛教大~刈谷駅』を結ぶバス運行を民間事業者に働きかけてはどうかと提案していましたが、これまでのところ残念ながら実現していません。あれからちょうど3年、今回は同じ会派の加藤賢次議員が一般質問において再度要望してくださいました。当時私は、「利用する学生のためだけでなく、刈谷駅周辺の活性化策として必要だ!」と訴えていたのですが、加藤議員はその目的に加えて「道路の渋滞緩和策の一環」としての必要性を指摘されていました。市当局の答弁を聞く限り、かなり実現が期待できそうであります。

3.「指定管理者制度」に関わる議案が多くありました

 3月議会では「指定管理者制度」に関わる議案がいくつかありました。この「指定管理者制度」によって、公共施設の管理・運営を民間事業者(株式会社やNPO、あるいは任意の団体でもOK)が行ってもよいということになり、そのための条例の改正と管理者の指定の議案が施設毎に提案されたものです。最も、ほとんどの施設が「福祉事業団」や「都市施設管理協会」などの、これまで委託をうけていたところが管理者に指定されていますが、既存施設の中では次の3つの施設が、平成17年度中に公募により指定管理者を決定することとなりました。

  1. 市民ボランティア活動支援センター
  2. 老人ディサービスセンターなのはな
  3. サンモリーユ下條

4.刈谷総合病院の新病棟建設に補助金を出します

 刈谷総合病院では本年度から4年間の計画で、地震に強い新たな病棟を建設します。総事業費は約96億円ですが、その内の約11%にあたる10億5200万円を刈谷市が補助します。(平成17年度はその内の3億円です)
市立の病院を持たない刈谷市では総合病院を「市民病院的病院」と位置づけ、経常的経費に係る部分として毎年5億円前後、それ以外に高度な医療機器整備のために毎年1億円の補助金を出しています。今回はそれらに加えて「建設費の補助」として出すものです。「民間の病院にどうしてそれだけの補助金を出すのか?」と指摘される方もみえますが、市民病院を運営している他市の例を見てみますと、病院の会計だけではやって行けずに、一般財源から多額の繰り入れをしているのが現状です。したがって、「総合病院を市民病院的病院と位置づけ補助金を出す」という刈谷市のやり方は、負担が少なくて非常に良いやり方だと私は思っています。もしこれが市立の病院ならば今回の建設費約96億円は全て刈谷市の負担になるわけですからね。

5.橋の補強工事を実施します


巡見橋・一ツ木大橋・一ツ木歩道橋の地図

 東海地震に備えて、巡見橋・一ツ木大橋・一ツ木歩道橋の補強工事を行います。総額約1億3500万円です。

6.朝日小学校に新しい校舎を建設します

 学区の変更などによる児童数増加に対応するために、南舎を新たに建設します。平成17年度中には完成の予定で、約3億5400万円の予算です。これにより12教室増える予定です。

7.亀城小・東中は校舎の建て替えです

 これまで市内の小中学校では、年次計画に基づいて校舎の耐震補強工事を行ってきました。
しかし、亀城小学校の北舎と東中の北舎については、耐震補強工事ではとても対応できないほど老朽化しているため、校舎の建て替えをすることとなりました。平成17年度は実施設計を行い、亀城小については平成18年度に工事、東中については18~19年の2か年で工事を行います。

8.長年要望していた「障害児のいるクラスへの補助教員の加配」 少しだけ実現!

 一般質問で取り上げたり、会派の予算要望で毎年提案していた事柄が、ほんの少しだけ前進しました。発達障害(自閉症・学習障害・多動性障害など)のある児童に対して、適切な指導を行うために補助員を派遣することになりました。といっても、予算は約300万円だけ。特に必要な3校にだけ1人づつの補助員を派遣するものです。平成15年の調査では、刈谷市内における軽度発達障害の児童生徒は、小学校で3.5%(約300人)、中学校で2.0%(約80人)です。これだけ対象児がいることが判っていても僅か3名だけの補助員なのです。
また、今回の対象が「発達障害のある児童」に対してだけということですので、まだまだ我々の要望とは大きな差があります。今後更なる拡充を図るように文教委員会で強く要望しましたが、一方で今回300万円の予算が付いて少しだけでも前進したことも評価したいと思っています。

9.がん検診事業を拡充します

  • 子宮がん検診→対象年齢を30歳から20歳へ引き下げします。
  • 前立腺がん検診→40歳以上の男性希望者に対して、血液中のPSA値を調べる検査を基本健康診断と同時に実施します。予算は約9200万円です。

10.市民大学講座が有料に

平成17年度から市民大学講座が次の4点について変更されます。

  1. 4講座→前期2講座・後期2講座
  2. 平日のPM6:30~→日曜日のPM2:00~
  3. 前期・後期でそれぞれのテーマを設定
  4. 前期・後期それぞれ1000円の受講料

 これまで入場整理券の抽選は4倍前後の倍率がありました。しかし、4つの講座がセットであったため講座によっては当日空席の見られるものもありました。今回の変更により、希望者が希望する講座をきちんと選択できるようになると思います。また有料化についても、市民意識調査の中で79.9%の方が「納得できる範囲内なら負担OK」と答えています。

①刈谷駅南口再開発

 平成15年4月に都市計画決定が完了し、現在権利者の最終意向確認中です、順調に行けば平成17年度の早い時期に事業計画の確認申請を行い、権利変換計画の申請、認可、土地建物の明け渡しを経て、工事着工(時期は未定)となります。

市民ホール・生涯学習センター・駐車場・商業施設・住宅を建設予定です。

②新体育館建設

 昨年末に多目的グランドの改修工事が完成し、それに引き続いて新体育館も平成19年3月の完成を目標に工事が始まりました。現体育館の約1.7倍の規模で、健康増進プールが特徴の一つです。総合運動公園と桜づつみを結ぶ逢妻川歩道橋は平成17年度完成です。

③フローラルガーデンよさみ

 旧依佐美送信所跡地に「田園風景と調和のとれた公園」を整備しています。今年度から本格的に造成工事に着手し、平成18年度までに工事を終了の予定です。面積は約3.7ha、ミササガパークが約3haですから、少し広い面積です。

④小山踏切

 平成15年8月から計画を一部変更して工事が再開されました。今年の10月頃には車が通れるようになる予定です。その後、仮道路や仮踏切を撤去し、測道を建設してゆきますので、事業の完了は平成18年度の予定です。

⑤刈谷街道踏切

 踏切の拡幅工事のため、現在車は通行止め、歩行者は仮設踏切を利用しています。踏切部の完成は今年の7月頃ですので、それ以降は車も歩行者も新しい踏切を通行できます。しかしその後、踏切の取り付け市道の工事がありますので、踏切前後の道路については11月末頃までご迷惑をお掛けすることになります。

⑥JR新駅設置

 刈谷駅から東へ1.9㎞の地点に新駅を建設します。(逢妻駅は刈谷駅から西へ1.9㎞の地点にあります) 今年の春から工事に着手し、平成18年度末には完成の予定です。

 桜区では2ヶ月に1度、自治会・公民館・婦人会・子供会・青年部・チェリーの会などが参加して、新聞紙・雑誌・牛乳パック・アルミ缶などのリサイクル推進のため資源回収を行っています。私も以前、この事業の大切さを本会議一般質問で取り上げました。「ただ言うだけでなく自分も一緒になってやってみなければ無責任だ!」と思い、その後ずっとお手伝いに参加させて頂いています。日曜日の朝8時頃から10時半まで、爽やかな汗をかくことができますし、搬入に来る方とお手伝いの皆さんとのふれあいの中から、地域の絆を感じることもできます。

 また、この資源回収によって市からは1㎏につき5円の報償金を頂くことができ、年間約50万円にもなるその報賞金が、桜区の各種団体の貴重な財源の一部となっているのです。リサイクルによる環境対策と、自治会の活動資金や地域の絆作り、その上汗をかくことで健康にも良いのです。一石四鳥(そんな言葉はありませんよね)の資源回収、皆さんの地域や各種グループでもぜひ行ってみませんか?