神谷まさひろのコロンブスレポート

2005.12 Vol.29

コロンブスが偉大なのは、アメリカ大陸を発見したから偉大なのではありません。アメリカ大陸があるのかないのかわからないのに大西洋に船出したから偉大なのだと思います。答えのあることが判っている問題を一生懸命することは勤勉であります。チャレンジとは答えがあるのかないのかわからない問題に向かって挑戦することだと思います。

“挑戦しなければ見えてこない”

この言葉を強くかみしめながら、「明るい豊かなまち刈谷」をめざして若者らしく・一生懸命頑張りますので、ご支援とご鞭撻賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

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2005年を振り返って

神谷まさひろ後援会会長 神谷 武(刈谷文化協会 会長)

今年は、中部国際空港(セントレア)の開港で始まり、愛・地球博(愛知万博)で日本中が盛り上がり沸き返りました。そして、政治の面では9月の衆議院議員選挙で自由民主党が大勝し、安定政権を確保したことは誠に喜ばしい事で、「この明るい良い雰囲気を持続したい」と思っていた矢  先、マンションの耐震強度偽装問題が日本中を揺るがしています。まさかと思っていたらこの問題  が刈谷市にも飛び火し、市内の2つのホテルが休業に追い込まれています。せっかく上向きかけたと言われている景気が再び悪くなるのではないかと心配をしています。また治安の面では、広島市  と栃木県での小学1年生の誘拐殺人という痛ましい事件が相次ぎ、「日本の国はどうなっているのだ」と叫びたくなります。持って行く処のない憤りと不安感を感じます。昔の日本は貧しかったけれどこのような事は起こらなかったはずです。

このような時に政治家は何をなすべきか。これを立て直すには、政治家と国民の叡智が求められます。[世界で一番安全な国日本]を目指して、まさひろさんの更なる活躍を祈念し全力で支援して参りたいと存じます。後援会の皆様には、なにとぞ変わらぬご支援をいただきますようお願い申し上げると共に、来年こそ良い年でありますようご祈念申し上げご挨拶といたします。

平成17年12月議会

12月6日(火)~20日(火)まで、15日間の会期で刈谷市議会12月定例会が開催されました。今回のコロンブスレポートでは、その中で話し合われた『議案』や『一般質問』『委員会での報告事項』の中から、幾つかの事柄について判りやすく解説して行きます。



  1. 刈谷駅南口再開発計画が大きく前進

    11月2日に事業計画の認可がされました。そして12月議会補正予算で、地権者より事業地区内の土地約2700㎡を約4億6200万円で購入することが決定しました。今後、権利変換計画認可を受けて工事着工。平成21年の完成予定です。






  2. 中心市街地(銀座)の道路拡幅

    ちょうど1年前のコロンブスレポートVol.26で紹介した[銀座中心部の道路拡幅]に続いて、更に東側の道路も拡幅を計画しています。今回は700万円の補正予算で拡幅に向けた調査測量委託です。道幅11mで万燈通りまでの340mが対象です。






  3. アスベスト対策予算約2100万円

    小中学校を含む全公共施設249施設を調査。その結果、市民会館の映写室(一般の人はまず立ち入ることのない部屋です)で吹き付けアスベストが使われていました。また、アスベストが含まれている恐れのある吹きつけ材が使用されている施設が45施設ありました。そこで、それらの施設についてアスベストの含有量を調査したところ12施設において国の基準値である1%以上のアスベストが含まれていることが判明しました。これらの施設は全てその材料を撤去して行く方針ですが、今回はその内の4施設について補正予算で対応することとなりました。具体的には、市役所南庁舎地下駐車場・西庁舎5階倉庫、さくら保育園保育室、社会教育センター1階機械室、市民会館映写室・2階倉庫・3階倉庫です。その他の施設については来年度当初予算で対応を予定しています。


  4. 小垣江駅周辺を整備

    駅の西側広場の整備(道路新設改良)と駐輪場(100台)を整備します。4000万円の補正予算です。


  5. 愛知県刈谷勤労福祉会館を北部の生涯学習センターに

    愛知県が行政改革の一環として、井ヶ谷町にある勤労福祉会館を刈谷市に無償で譲渡することとなりました(建物は無償譲渡ですが土地は無償貸与です)。そこで刈谷市としては、建物を改修して北部生涯学習センターとして利用する予定です。整備計画としては、平成18年度に改修設計、平成19年度県から譲渡された後に改修工事、平成20年度オープンの予定です。現在ある宿泊施設は廃止して、陶芸室・創作活動室・研修室等に改修する予定です。現在野田町には南部生涯学習センターがあり、刈谷駅南口再開発の中で中心拠点としての生涯学習センターが計画されており、今回のこの北部生涯学習センターの整備により施設としては揃うことになります。


  6. 児童クラブの利用時間が変更

    市内全ての小学校の学区ごとに整備されている児童クラブ。現在の利用時間は平日は放課後~午後6時半まで、土曜日・学校の長期休業日は午前8時半~午後6時半までとなっています。しかし、仕事をしてみえるお母さん方からは「朝8時半からでは、子供を児童クラブに送り出してから仕事に行くことができない。もう少し開始時間を早めて欲しい」という声が寄せられていました。そこで来年の4月から土曜日・学校の長期休業日は午前8時~午後6時半までと、30分開始時間を早めることとなりました。


  7. 新設 市営中山住宅の応募結果

    老朽化による立て替えが行われていた中山住宅が完成しました。全47戸の内、以前から中山住宅に住んでみえた方の戻り入居者19戸、老朽化のため廃止する予定の寺西住宅から移られた方14戸を除く、14戸について抽選が行われました。倍率は、2DK-募集戸数3戸に対して48名(16倍)、3DK-募集戸数10戸に対して92名(9.2倍)、身体障害者向住宅-募集戸数1戸に対して4名(4倍)といずれも高倍率でした。

ごみ焼却施設(クリーンセンター)の建て替え

昭和61年より稼働している現在のごみ焼却施設を、平成21年の供用開始を目標に立て替えを行うこととなり、そのための工事請負契約の締結に関する議案の審議が11月14日(月)刈谷知立環境組合議会で行われました。


施設概要 1.場所 刈谷市半城土町 現在ある施設の東側(グランドの所)
2.施設規模 97t/日×3炉 (現在は120t/日×2炉)
3.焼却方式 全連続燃焼式焼却炉(ストーカー炉)+灰溶融炉
4.建設費 125億550万円

まさひろはこの議会の中で、先日行った視察研修で学んだことを参考に4つの視点で質問をしました。

  1. ダイオキシン類などに対する自己規制値はどの程度か?

    国の基準は現在稼働している施設では1ナノグラム以下、新施設では0.1ナノグラム以下となっていますが、組合では更に厳しい値である0.05ナノグラム以下を遵守することにしています。この数値は環境影響評価準備書に記載して、住民説明会でも説明しています。


  2. これまでの施設にはなかった灰溶融炉を新施設では設けているが、その目的・安全性と灰の減量効果(埋め立て場の延命効果)は?

    灰溶融設備は、ごみ焼却施設から出る灰を、1250℃以上で溶融スラグ化し、重金属等の有害物質を封じ込めたり、ダイオキシン類を分解して無害化、減量化するものです。溶融スラグは、道路の路盤材として公共工事などに利用することができるため埋立処分場の延命が図られます。現在の施設では、埋立処分する灰の量は、可燃ごみ量の15.5%でありますが、新たな施設では溶融処理することにより、埋立処分量は可燃ごみ量の2.5%(現在の6分の1)となる予定です。


  3. 施設への壁面緑化の計画はあるか?

    新施設では約1700㎡を壁面緑化する予定です。施工方法や樹種の決定については今後詳細設計の段階で検討して行きます。



  4. 視察した千葉県柏市では、長期責任委託として新施設の運転管理や修繕費等を含めて20年の委託契約を結んでいたが、そういった考えはないか?

    長期責任委託の場合、経済変動や廃棄物をめぐる法改正にどう対応するかといった問題があります。新施設につきましては、これまでと同様に運転管理は民間委託としますが、その契約や入札方法、金額等については今後検討して行きます。


国の基準値よりも厳しい自主基準を設けている点は評価できるが、その基準も先日視察した千葉県柏市では更に厳しい0.01ナノグラムでありました。そこでその例を引き合いにして、「環境における安全面で国内最高水準のものを作る・・・そのような気概で建設に望んで欲しい。」と質問を締め括りました。



「東陽町ホンネの日記」から

神谷まさひろの議会以外での日頃の活動を日記形式でご紹介したいと思います。


  • 11月5日(土) 俳句と街頭演説 

    午前10時。下の子供2人を連れて、桜市民館で行われている『2005桜区文化展』の見学に。私は今年も俳句を出品しているのだ。「息白く 心は熱き辻説法」・・・自分では、結構うまく出来たと思っているのですが如何でしょうか?

    俳句で街頭演説のことを詠んだ日に、街頭演説をやらないわけにはいかない。そのまま、エルシティ前とアピタ前で街頭演説。(今日の気候では息は未だ白くならないが心は熱く・・・) 知り合いから「今日は少し早口だね」と指摘を受けた。そういえば最近、山本一太参議院議員を意識しているせいか、この場に限らず確かに少し早口になったような気がする。気をつけねば。


  • 11月6日(日) 三丁目の夕日

    今日の昼間は特に予定も入っていない。雲行きも怪しいので、たまには家族でイオン東浦に行って、ショッピングと映画でも観ようということになった。以前予告を観て、「封切りしたらぜひ観よう」と思っていた『ALWAYS 三丁目の夕日』を家族5人で観ることに。

    いゃぁ~とにかく素晴らしい。感動した!設定は昭和33年、まだまだ貧しかった頃の日本。貧しいけれども地域の絆は強く人々の心は今以上に暖かだった。日本が経済的に豊かになったことで失いかけていた、本当の意味での豊かさを改めて思い出させてくれる映画だ。客席のあちらこちらから鼻をすする音が聞こえる。子供達を含めて家族全員ウルウル状態だ(T△T)。レポートをご覧の皆様にもぜひお薦めですよ。(このレポートが発行される頃には上映は終わってしまっているので、ぜひDVDをレンタルしてご覧になってみてください)


  • 11月19日(土) ローカル・マニフェスト検証大会

    ローカルマニフェスト推進地方議員連盟主催の『第2回ローカル・マニフェスト検証大会』に出席した。

    様々な立場の講師が、それぞれの立場でのお話でとても勉強になった。国会議員4名・知事6名 (元三重県知事の北川正恭氏のほか浅野史郎宮城県知事、上田清司埼玉県知事、増田寛也岩手県知事・古川康佐賀県知事など改革派と呼ばれる知事さん達だ)・市長2名・ローカルパーティー代表1名・新聞記者1名・推進ネットワーク2名など、これらの方が全て話をしたのだから、5時間ではとても足りない。また、先日議会運営委員会でお邪魔した際に、我々に対して説明してくれた岩手県江刺市の市議会議員若生史明氏も今回、最新事例報告として[議員提案条例]のことをお話しされた。ものすごく密度の濃いセミナーだ。

    「政策執行権のない我々議員にマニフェストは書けるのか?」という疑問に対しては、「議会改革を約束することは可能であるし、議員立法によって政策を実現することは可能なのだ」と思った。逆にマニフェストの問題点は、「長期展望との兼ね合いをどのように調和させるか」ということだろう。つまり、マニフェストはあくまで任期中の住民との約束が主要であり、あまりその目標達成に傾注しすぎると、長期的なビジョンが薄くなってしまう印象がある。大いに夢を語ることも大切なのでは・・・。いずれにしても[お願いの選挙]から[期限と財源付きの政策を有権者と約束する選挙]に変える必要があるな。


  • 11月23日(水) 障害児用の児童クラブ

    NPO法人の[くるくる]さんが、児童デイサービスの新しい拠点を開所され、今日その開所式が行われた。

    古い民家を借りて、障害のある児童の放課後支援を目的にサービスを提供して行かれる。これって、以前一般質問で取り上げた「障害児用児童クラブ(学童保育)の実施」を、行政に代わって民間がやってくれるようなものだ。

    行政に対して実施を要望してきた立場としては、「力不足で残念な気持ち」と「要望していた事がなんとか形になって安心した気持ち」とで複雑な心境だ。だが、やる以上は利用者に喜んでもらえるような運営となるよう、一議員としてぜひ応援して行きたいと思う。

    代表理事の鈴木氏による挨拶の後、来賓としてお邪魔した私と手をつなぐ育成会の細川氏の挨拶。その後、シンガー・ソングライター弓立まりさんによるライブコンサート。自らの子供さんも安城養護学校に通っているという弓立さん。素晴らしい歌声だった♪。特にその子供さんのことを歌ったオリジナル曲は、気持ちが入っているせいか特に感動的だった♪o(^0^)o♪。


  • 11月30日(水) 理想的な市町村合併

    自民党刈谷支部の『合併に関する分科会』で、「理想的な合併(テレビ朝日 サンデープロジェクトでそのように紹介されていた)」として評判の高い愛媛県の今治市に勉強に行ってきた。新幹線で岡山まで行ってそこから瀬戸大橋を通って四国に入る予定だったのだが、私は朝の仕事の関係でどうしてもその時間に間に合わず、ひとり飛行機で向かうことになった。てっきり「中部国際空港からだ」と思っていたら、名古屋←→松山便ANAは中部国際から、JALは名古屋空港(小牧)からと、上手に棲み分けがされていた。今回は丁度よい時間の関係で(懐かしい)小牧からJALを利用することに。

    今治市役所では、[理想的な合併]に尽力した前市長の繁信氏、前議長の森氏がわざわざ我々のために説明してくださった。特に繁信氏は脳梗塞を患っていて、体調が万全ではなかったが、「今、合併しなければ、今治市は存続できない」という当時の思いを熱く語ってくださった。また、森氏は市議会議員としての10期40年の経験を生かして、今治市はもちろんのこと周辺町村の議員を説得してこられたのだろう。合併前12市町村合わせて188名いた議員が、合併後は特例を使うことなく定数34人となっている。この2人がいたからこそ、この合併は成功したのだと思う。まちづくりには熱い男の存在がある!

    日帰りという駆け足での勉強会であったが、この二人にお会いできただけでも十分価値のある勉強会だったと思う。


  • 12月18日(日) チェリー主催のクリスマス会

    桜市民館において『ボランティアグループチェリーによるクリスマス会』が開催された。本来は、ひとり暮らしのお年寄りをおもてなしする企画なのだが、毎年運営しているスタッフも一緒になって楽しませてもらっている。歌を歌ったり、フォークダンスを踊ったり、ピアノの演奏を聴いたりと、参加者全員が童心に還って楽しい一時を過ごすことができた。私は今年もサンタさんの衣装を着てプレゼントを皆さんにお渡しする役をやらせてもらった。

     「幸せだから歌うのではなく 歌うから幸せになる」・・・部屋の中がみんなの心で一段と温かくなるような企画だったと思う。

  • See you next

平成18年度 予算編成に関する要望書 を提出

10月11日、私の所属します自民クラブでは、全部で84項目(その内、新たな項目は20項目)からなる『平成18年度予算編成に関する要望書』を榎並市長に提出しました。紙面の都合上全ての項目を紹介することは出来ませんので、神谷まさひろが力を入れている項目の中から15項目を紹介します。


1.刈谷駅北口整備の促進 2.密集市街地の生活道路の改良・新設整備
3.障害児のいるクラスへの補助教員制度の拡充 4.障害児用児童クラブの実施
5.少年野球・ソフトボール専用球場の整備 6.市独自の子育て手当の創設
7.あおば保育園の整備 8.リサイクルプラザの拡充
9.少人数授業の拡充
10.保健センターの拡張と健康推進事業の拡充
11.グランドゴルフ・ゲートボール専用グランドの整備
12.新規工場用地の確保 13.道路側溝有蓋化の推進
14.中部市街地の整備促進

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