刈谷市議会副議長に就任!

8月6日に行われた刈谷市議会臨時議会において、私は副議長を拝命することとなりました。浅学非才でまだまだその器ではないと思いますが、議長の補佐役として、刈谷市のために全力で職責を全うする覚悟です。コロンブスレポートをご覧の皆様のご支援とご指導を今後ともよろしくお願い申し上げます。

その他の役員は次のように決定しました。(敬称略)

刈谷市議会 役員

議長大長雅美
監査委員清水行男
企画総務委員長渡辺周二企画総務副委員長壁谷信洋
福祉経済委員長西口俊文福祉経済副委員長前田秀文
建設水道委員長蜂須賀信明建設水道副委員長山内智彦
文教委員長樫谷 勝文教副委員長新海真規
議会運営委員長佐野泰基議会運営副委員長山田修司

9月議会

9月3日(水)~25日(木)まで、23日間の会期で刈谷市議会9月定例会が開催されました。今回は14名の議員が一般質問に登壇し、25の議案が審議されました。今回のコロンブスレポートでは、その中で話し合われた『議案』や『一般質問』『委員会での議論』の中から、いくつかの項目について判りやすく解説して行きます。

1.再開発地区の固定資産税を半額にします

現在刈谷駅南口で建設が進んでいる商業施設の固定資産税を5年間に限り半減する[不均一課税]が実施されることになりました。これは、現在1.4%の税率を0.7%に軽減するもので、5年間分に限り行われます。この[不均一課税]は今回の駅南口だけでなく、今後新たに始められる市街地再開発事業でも適用されますので、他の地域での再開発推進へのインセンティブになればと思います。

2.公共施設連絡バスを増便します

現在、公共施設連絡バスは4路線共1日5往復で運行しています。これを来年の2月からは朝夕の運行を増便して1日8往復とすることになりました。始発が朝8時であったものを30分程度早め、最終便は30分から1時間程度遅くして、通勤通学の足としても利用しやすくするものです。昨年の市会議員選挙マニフェストにおいて私は、「公共施設連絡バスを増便します。(現在 2~3時間に1本 → 4年後 1時間に1本)」と約束をしていましたので、その実現に一歩近づいたかなと思います。

3.JA(農協)跡地を地域広場として整備します

JAの東境支店・重原支店・小垣江支店の跡地を刈谷市が購入して、地域の皆様のふれあい空間として整備します。既に高須支店が同じような目的で整備されていますが、密集市街地における貴重な空間として住民参加による様々な用途での利用が期待されています。

4.JR刈谷駅のホームの混雑解消に向けて整備します。

コロンブスレポートVol.36でも書きましたが、JR刈谷駅は朝夕のラッシュ時間帯非常に混雑しています。そこで、混雑解消のために、現在のエスカレータよりも東側(安城より)に新たな階段を設置すると共に、改札口を広げることになりました。間もなくその工事が始まり、平成21年度末には完成の予定です。総事業費は約4億6,800万円です。

5.公共施設でのアスベスト調査を実施します

この見出しを見て「えーっ、今頃アスベストの調査?」と思われた方も多いのではないかと思います。そうです、数年前に騒がれたアスベストについては平成17年に調査を実施して問題のあった建物については既に対策を講じています。今回新たに調査を行うのは、国が「新たに3種類のアスベストが国内で使用されている恐れあり」としたからです。

6.あおば保育園の指定管理者が決定しました

来年の4月から新たに税務署の跡地に移転開園しますあおば保育園の指定管理者が決定しました。名古屋市に本社のあるTKサポート株式会社です。平成17年から既におがきえ保育園における指定管理者として[夜8時までの延長保育][土曜・祝日の休日保育][預かり保育]などの保育サービスの充実に取り組んでいる実績もある法人です。私は以前、一般質問において「おがきえ保育園とあおば保育園とで、指定管理者を違う法人にした方が、お互いにサービスを競い合うので良いのではないか」と発言したことがありますが、今回結果的には同一の法人が指定管理者として選定されました。であれば、同一法人によるスケールメリットに期待したいと思います。

7.小学校の英語授業が拡充されます

学習指導要領が10年ぶりに改訂され、平成23年度から全面実施されます。内容としては理数教育の充実、小学校5・6年生を対象とした外国語活動が週1時間新設、「総合的な学習の時間」が週3時間から2時間に削減、総授業時間数が増加(小学校低学年で週2時間、小学校中・高学年で1時間、中学校で1時間)などです。その中の外国語活動についてもう少し詳しく説明しますと・・・現在外国語活動を、国際理解教育の一環として小学校3年生以上で年間8時間程度行っていますが、平成23年度からは年間35時間実施することになっていますので、それに向けて平成21年度から「コミュニケーション能力の基礎を養う」ことを目標に段階的に授業時間数を増やしてゆきます。具体的には平成21年度は年間16時間程度、平成22年度は年間24時間程度です。そしてそのために、現在小学校で2名委託契約している外国人講師の増員を予算化する予定です。


議会の旬ネタ!

● 一問一答方式を検討中

一般質問に一問一答方式を採用する市議会が増えています。碧海5市の中では既に碧南・安城・高浜市議会でこの一問一答方式を導入しています。「市民にわかりやすく」という議会改革の一環として導入されるこの一問一答方式、刈谷市議会でも[一問一答方式]と従来の[一括質問・答弁方式]を議員が選択できる形での導入が既に決まっていて、現在議会運営委員会においてやり方の詳細について詰めているところです。

●「議員定数に関する検討会」「市町村合併に関する調査研究会」を設置

任意の研究会(勉強会)といった位置づけですが、全会派参加のもとこの9月議会よりスタートしました。私はオブザーバーとして両研究会に所属しています。


新庁舎建設 -「市民にわかりやすく親しまれる庁舎を目指して」-

9月議会企画総務委員会において、新庁舎建設に関する実施設計終了後の中間報告がありました。

新庁舎の本館は北棟と南棟を雁行配置し、両棟間をロビーフロアでつなぐ造りで、鉄骨鉄筋コンクリートの免震構造、延べ床面積は2万5642・、高さは42mの10階建てとなります。現在の庁舎は昭和29年に建てられた愛知県内でも2番目に古い建物です。万が一大きな地震が起きた際には災害対策本部となる建物ですから、私は[華美ではないけれど地震に強い庁舎]であることが大切なことであると思います。

そこで、[華美ではないけれど地震に強い庁舎]であるかどうかを検証してみたいと思います。

●[地震に強い庁舎]について・・・

今回採用されています[免震構造]とは、建物を免震装置により支えることで地震のエネルギーを吸収し、建物の揺れを小さくし、建物の変形を低減する仕組みです。震度5弱程度の地震では無被害(構造部材に損傷が認められない)、震度6強程度の地震でも軽微な被害(構造部材に若干の損傷が認められるが、強度上補修を必要としない)とされています。背の高い家具の転倒もなく、本棚の本が落ちてこないと言われています。

●[その他の災害対策]について・・・

  1. 建設地は(旧字名が芦池であったように)地下水位が高いため、地震時に地盤が液状化する可能性があります。そこで液状化対策のための地盤改良を地盤から15m下まで実施します。
  2. 豪雨時に周辺の排水設備に一気に雨水が流れ込まないように、建設敷地に雨水貯留槽約800m³(小学校のプール約2杯分)を設けます。
  3. 災害時にライフラインの途絶に対して3日間の自立が確保できるように、電灯・空調用発電気、便器洗浄用雑用水として震災井戸(深度120m)を整備します。また、下水本管が破断した場合に備え、汚水貯留槽を設けます。
  4. 耐震性に優れた中圧ガス本管による供給をガス事業者に要請しています。
  5. 通信系統の断線に備え、電話については異なる経路からの2つの引き込みを予定しています。

●[華美ではない]について・・・

建物の豪華さを判断するのに「1m²あたりの単価はどれだけか」というものさしがあると思います。そこで、今回刈谷市が建設する新庁舎の単価と、最近建設された他の自治体の庁舎、市内の他の公共施設、大手民間企業の本社などの単価とを比較してみたいと思います。(新庁舎は総事業費の比較です)

1m²あたりの単価
刈谷市新庁舎39万円
西尾市新庁舎(今年の7月に完成)38万3千円
鈴鹿市新庁舎(平成18年完成)41万2千円
岩倉市新庁舎(平成14年完成)37万6千円
大府市新庁舎(平成13年完成)48万7千円
碧南市新庁舎(平成11年完成)48万4千円
南部生涯学習センターたんぽぽ(平成13年完成)31万5千円
産業振興センター(平成7年完成)45万5千円
市民休暇村サンモリーユ下條(平成10年完成)43万2千円
武道施設(今年の3月に完成)36万5千円
新体育館ウィングアリーナ(平成19年完成)34万3千円
トヨタ系企業本社ビル67万3千円

尚、刈谷市新庁舎は予算額、他は契約額です。
予算額の場合今後入札により5%~10%ほど安くなる可能性があります。


Scrap and Build

市役所内に設けられた「公共施設活用等検討部会」では、新たな施設が完成した後の[従来施設の今後]について話し合いがされています。議会での過去の答弁から、それぞれの施設の今後について、私の予想と希望を含めて説明したいと思います。

青葉福祉センター
保育園と子育て支援センターが移転しますので、児童館と老人センターだけが残ります。昭和47年開設で、耐震補強工事も未だ済んでいないので、取り壊して新たにその2つの機能を中心とした福祉センターの建設を期待しています。
市民会館
800席程度の中ホールに改修して使うとすれば、その費用は約5億3,000万円、その後の維持管理費年間約1億3,000万円が必要となります。刈谷駅南口にできる総合文化センターと競合することを考えると、改修ではなく廃館の方向のようです。跡地は防災広場(公園)としての整備を望む声が議会内にはあります。
保健センター
耐震性もありますので、国庫補助金の返還義務が生じる懸念の少ない福祉関係施設として活用する方針です。
第2学校給食センター
かりがね小学校に隣接しており、小学校がマンモス化しているため、学校の運動場としての利用や児童クラブを建設する可能性があります。

今が旬

神谷まさひろは魚屋の長男として生まれ、19才の時父親が交通事故で瀕死の重傷をおったため大学を中退し、父の後を継いで魚屋を営んでいます。(父はその後、約6ヶ月間の入院生活を送ることとなりましたが、おかげさまで今ではすっかり元気になりました)

今でも毎朝3時半に起きて、名古屋市熱田区にあります中央卸売場に魚の買い出しに出かけます。 魚屋とはいっても、病院や工場・学校・保育園などの食堂への納めがメインですので、どちらかというと高級魚より大衆魚を扱うことが得意なのですが…。

そのような経験を生かして私のホームページには、旬の魚についてプロの目(?)で解説している「今が旬」というコーナーを設けています。 週に一度以上は更新するようにしていますので、一度覗いてみてください。サンプルとして過去の日記を掲載しておきます。

2008年9月10日 秋さけ

市場には「秋さけ」が入荷するようになって来ました。9月頃北海道沖で捕れ始め、しだいに三陸沖へ南下してゆくとともに、生まれた川に近づいてゆく、日本人には古くから親しまれてきた種類の鮭です。「あきあじ」とも呼ばれ、塩ざけとして新巻きになるのもこの種類です。

腹にイクラを持った丸のまま入荷するものもありますが、大衆魚のセリ場へはもっぱらフィレ(三枚卸し)の状態で入荷します。今なら三枚卸の切り身で100gあたり120円位でスーパーに並んでいるのではないでしょうか。北海道沖の物が一番美味しく、南下するに従って脂も落ち(特に産卵後の物はまずい)、銀色の皮肌だった物もしだいに、赤いまだら模様となってきて、身の色も赤から白っぽくなってしまいます。こうなってくると皮肌の見た目の悪さや味の点で、焼魚などには適さなくなり、主にパン粉を付けてサーモンフライにしたり、フレーク状にしておにぎりの具にしたりして、皮肌をできる限り見せない工夫がされます。

川で生まれて海で育ち、再び生まれた川に帰って産卵する性質をもつ鮭は、どのようにして生まれた場所を記憶し、どのようにして再びその川を探し出すのか、はっきりと解明されていない現在、謎とロマンを秘めたドラマチックな魚と言えるかもしれませんね。

2008年9月1日 戻りカツオ

カツオは回遊性の魚です。南の海からえさとなるカタクチイワシの群れを追っかけて、黒潮に乗って初夏の頃日本近海に近づき、更に北上してえさを全て食べつくし体に脂肪をタップリたくわえたカツオは、金華山沖でUターンし生まれ故郷の南方へ下って行きます。したがってカツオには、脂はあまりのっていないけれども漁場が近いため鮮度の良い物が食べられる『旬』と、三陸沖で獲れた一番脂が乗って美味しいものが食べられる『旬』の2つの『旬』があると言えます。

そして、これから暫くは一番脂が乗って美味しいものが食べられる『旬』を迎えることとなり、市場には戻りカツオとして連日大量の入荷があります。5月の頃の初ガツオに比べてこの時期のカツオは丸々と太っているため魚体も大きくなります。食べ方として、初ガツオは俗に言う「土佐作り」で、具に細ねぎ・みょうが・青じそなどを添えて、しょうがにポン酢で食べるのが最も合っていると思います。一方、この時期の「戻りカツオ」は、さしみだまりにワサビで食べたほうが、脂の乗りとよくマッチすると思います。

ウロコが堅いことから堅魚、即ちカツオ(鰹)と名付けられたと聞いていますが、『勝つ男』のイメージからお目度たい意味のカツオこそ、4年に一度の選挙で戦う我々議員にとっては、その名にあやかってたらふく食べたい魚の一つであります。