12月議会 一般質問

刈谷市議会12月定例会は12月1日から17日までの日程で開催されました。今回は15名の議員が一般質問に登壇し、私も1日の午後1時よりきっかり1時間、一問一答方式にて質問を行ないました。

傍聴席には、私の後援会の皆さん約20名を始めとして、市政モニターさんら総勢40名ほどの方が傍聴に来られていました。一般質問は過去何度もやったことがありますので、馴れてはいるのですが、新しくなって初めての議場ということで、「マイクの声が小さいなぁー」と感じるなど戸惑うことが多く、更に「傍聴者にイイトコを見せよう」と気負い過ぎたため、スタート直後はメロメロ状態でした。しかし、次第に馴れ・落ち着いてきて、最後は言いたいことをしっかり主張することが出来たと自負しています。

質問項目は[公共施設・市営住宅・民間住宅の耐震化について]と[障害者のグループホームについて]の2項目だったのですが、ここでは紙面の都合上、一部の質問・答弁を紹介します。

定例会の様子 定例会の議場
小中学校、幼稚園、保育園を含む市内全ての公共施設・市営住宅の耐震化率はどのようになっているか。
取り壊し予定の青葉福祉センターを除けば、必要とされる公共施設の耐震改修は、全て終えており、耐震化率は100%になる。また、市営住宅についての改修は17団地の内、3団地を残すまでになっている。その内、上沢渡住宅は本年度改修設計を行なっており、平成23年度以降工事に着手する予定である。他の2団地については、今後改修の手法やスケジュールを検討する。
平成14年度にスタートした木造住宅耐震改修費補助事業の実績と対象となる住宅戸数は、また耐震改修のための平均工事費はいくらか。
平成14年から22年11月末までの累積件数は213件。耐震診断の対象となる住宅戸数は10,199戸。平均工事費は約222万円。
対象となる住宅のわずか2%程度しか耐震改修化がされていない。現在は工事費の1/2、上限60万円となっているこの補助金を、改修が促進されるように引き上げる考えはないか。
補助の増額や補助率の引き上げは、改修に踏み切る動機付けの効果があると考えるので、今後、補助の増額について検討していきたい。

12月議会議案・補正予算

今回可決した12月議会の議案・補正
予算の中から、いくつかの事業につ
いて紹介します。

  1. 第7次刈谷市総合計画基本構想を策定しました

    基本構想というのは、平成23年度から20年間にわたるまちづくりの基本方針を示したものです。この構想に基づいて10年単位での基本計画が立てられ、更にその計画に基づき3年ずつの具体的な計画が立てられてゆくのです。本市のめざすべき将来都市像としては「人が輝く 安心快適な産業文化都市」と定め、目標年次である2030年の人口を16万7千人(現在は約14万5千人)と想定しています。

  2. 自治基本条例が制定されました

    自治基本条例というのは、刈谷市の自治の基本を定める最高規範で、自治体における憲法のようなものです。条例の中で「子どもへの責務」が謳われているのが特徴の1つとなっています。

  3. 来年4月から市役所の組織が一部変わります

    大きな変更点としては3つ。危機管理局が新設されることと、仕事が増えたことにより障害福祉課が[社会福祉課]と[障害福祉課]の2つに分かれることになりました。逆に、これまであった[学校給食課]がなくなり[学校管理課]の中における1施設として学校給食センターが位置づけられることになりました。

  4. かりがね子育て支援センターを開設します

    現在、恩田の松雲院さんの北側にかりがね児童クラブ(学童保育)があるのですが、来年の4月からはかりがね小学校の敷地内に移転します。そこで移転後の施設を[かりがね子育て支援センター]として整備することになりました。子育て広場(未就園児+親)や各種子育てサークルへの部屋の貸し出しのほか、病時病後時保育室も整備します。

  5. 刈谷駅北口に短時間利用者のための駐車場が整備されます

    コインパーキング式で6台(うち軽車両用1台)、30分以内は無料、その後は30分ごとに150円の料金で、来年4月から利用可能となります。

  6. 排水機場の集中監視システムを整備します = 補正予算1億2500万円

    排水機場のリアルタイムでの水位や、ポンプの稼動状況の確認などを行なうためにカメラなどによるシステム監視を行ないます。6つの排水機場は画像とデータによる監視、4つの排水機場はデータによる監視を市役所内にある親局から行ないます。尚、今回の整備と別に、平成21年12月議会補正予算において5機場については既に整備を終えています。その他の14排水機場については24年度には設置の予定ですが、予算があれば少しでも早く設置したいとのことです。

  7. 小中学校の音楽室にエアコンを整備します = 補正予算1億780万円

    小中学校の音楽室における授業や吹奏楽の練習の時には大きな音が発生しますので、周辺住民への配慮から窓を閉め切って授業などを行っています。そこで夏季の暑さ対策として小学校15校、中学校6校の音楽室のうち主に利用する1部屋にエアコンを整備することになりました。


市民アンケート 82.5%が「住みやすい」との評価

平成22年度も刈谷市では、第7次総合計画策定のための基本調査としてアンケートを実施しました。刈谷市内在住の20歳以上の市民から無作為に5000人を抽出して、郵送による配布・回収の結果、約66%の回答があり、その中で「刈谷市は住みやすいまちですか」の質問に対しては82.5%の方が「住みやすい」と答えてくれていました。

また、市内の小学5年生と中学2年生全員(有効回収率97.6%)に対しても同種のアンケートを行った結果、こちらは95.8%の生徒が「住みやすい」と答えてくれていました。大人の評価以上にこちらの結果の方が何だか嬉しい気がします。

このコロンブスレポートでは[住みやすさの評価]と[これからの居住意向]について、平成11年調査からの経年比較を掲載させていただきます。ご覧のように「住みやすい」と「これからも住み続けたい」の評価は着実にUPしていました。平成11年から市議会議員として刈谷のまちづくりに若干でも携わってきた者としては、正直嬉しくなるような評価です。しかし「この評価に驕ることなかれ、更なる向上を目指して謙虚に努力を!」です(キッパリ)

Q1.「総合的にみて、刈谷市は住みよいところだと感じますか」に対する回答
22年度 20年度 18年度 16年度 14年度 12年度 11年度
住みやすい 82.5% 80.5% 78.6% 76.5% 73.9% 67.9% 66.7%
どちらともいえない 13.5% 14.4% 16.3% 17.2% 19.6% 20.4% 9.1%
住みにくい 3.4% 4.0% 4.4% 5.7% 5.6% 8.1% 19.9%
Q2.「これからも刈谷市に住み続けたいと思いますか」に対する回答
22年度 20年度 18年度 16年度 14年度 12年度 11年度
住み続けたい 87.5% 86.1% 84.2% 83.6% 81.4% 76.1% 75.9%
移転したい 4.3% 5.7% 5.6% 6.0% 6.6% 9.3% 17.4%

竹中市長 来年7月の市長選挙に出馬を表明!

12月議会の2日目、自民クラブ会長の蜂須賀議員の質問に答えて、竹中市長が来年の市長選挙への出馬を表明されました。政党の推薦や公認を受けずに出馬するとのこと、首長は一党一派に偏ることなくいわば『オール市民党』の立場であるべきですから、私はこの判断は適切だと思っています。

このレポートでもお知らせしたとおり、刈谷市民5000人アンケートでは、82.5%の方が[刈谷市は住みやすい]として大変高い評価をしています。また、東洋経済新報社が毎年発表している[全国の自治体の住みよさランキング]において本年度は787の自治体中13位となりました。こうした数字から判断すると竹中市長の行政手腕には高い評価をしても良いと思っています。もちろん個別具体的な政策においては、物足りなかったり、疑問に感じることもありますが、今後も議論を戦わせながら刈谷市の発展にお互い寄与して行けたら嬉しいと思います!!(もちろん、私自身も来年の選挙で皆様に認めて頂くことが前提ですが・・・頑張ります)

マニフェストの進捗状況は?

12月議会の一般質問において、前回の市長選挙で竹中市長が掲げたマニフェストの進捗状況を尋ねる質問がありました。それによりますと・・・

と、ほぼ順調な結果になっています。

この中で、[事業にやっと着手した段階の事業]というのは「逢妻川堤防へのサイクリングロード整備」「新たな工業用地の確保」「歴史博物館の整備」「河川敷を利用したスポーツ施設の整備」など、相手(愛知県など)のある事業であったり、市税収入の急激な落ち込みにより優先順位を遅らせざるを得なかったことなどが原因となっています。

政府民主党が昨年の総選挙時に掲げたマニフェストがなかなか達成出来ず、マニフェストというものに対する信頼が揺らいでいる中にあって、これだけの進捗状況を確保したことは立派なことだと思います。4年目の仕上げの年、平成23年度予算においてこの進捗率が更に前進することを期待しています。

自民クラブ『平成23年度予算・施策に関する要望書』を提出

ノーネクタイでは礼を失したと深く反省しました

10月22日(金)全部で117項目からなる、自民クラブの『平成23年度予算・施策に関する要望書』を竹中市長に提出しました。自民クラブの役員3名(蜂須賀議員・前田議員・そして私)で市長室に伺ったのですが、なんと私だけノーネクタイでした(写真右)。新庁舎になって初めて伺った市長室、予算要望書の提出・・・ノーネクタイでは礼を失したと深く反省しました。

写真だけ撮り直し

そこで・・・後日、改めてお詫びにお邪魔させて頂きました。そして・・・写真だけ撮り直させてもらったのです(これは、ちょっと愛嬌ですね)。「市長さん、本当に失礼しました」

議員年金廃止を要望

11月5日行なわれた全国市議会議長会において「地方議員年金制度は廃止を求める」意見がまとまり、片山総務大臣に意見書を提出しました。私たち刈谷市議会も「地方議員年金制度の廃止に賛成」との立場をとっており、既に西口議長を通じて、全国市議会議長会にその旨を伝えてあります。

この議員年金、地方議員である以上必ず加入しなければならないルールになっているため「自分だけは加入したくない」とか「刈谷市議会だけでも廃止にしよう」という訳には行かないのです。従って、今回意見書を受けた総務省が廃止の結論を出すことに期待をしているのです。

とかく「特権的だ」と批判の多い議員年金。国会議員年金廃止の例にならって、ぜひ廃止して欲しいと願っています。


2010年を振り返って

平素は神谷まさひろに格別のご支援・ご指導を頂き厚くお礼申し上げます。まさひろさんが「39歳の新鮮力!」をスローガンに市議会議員に初当選されてから早くも11年が経過しました。今や中堅議員の一人として活躍されていますが、刈谷の希望の星として更に飛躍されることを期待しています。

今年は市政施行60周年、そして4月には待望であった総合文化センターがオープンをし、刈谷駅南口が刈谷市の顔として整備がされました。素晴らしいホールで、使いやすさと最新設備、見やすい客席、今後ここが刈谷市民文化の拠点となると期待されていますが、駐車場の問題等、運営面での改善は今後も図ってゆく必要があると思っています。

今年の日本を一文字で表すと「暑」という言葉になりました。確かに今年は暑かったのですが、私は「迷」という言葉も相応しいのではないかと思っています。統一地方選挙の先駆けとなる愛知県知事選挙が、ややこしいことになって混迷を極めています。私達は単に話題性のみに目を奪われることなく「誰が本当に知事として相応しいか」を冷静に判断してゆかねばなりません。そして来年7月には、市議会議員の選挙も行われます。まさひろさんに更に力を発揮してもらうためには、前回の2756票を上回る票で4選を果たさなければなりません。皆様には更なるご支援をお願い申し上げます。

混迷の中ですが、会員の皆様のご健康・ご多幸を祈念し挨拶と致します。
良い年をお迎えください。

神谷まさひろ後援会会長 神谷 武 (刈谷文化協会 前会長)