刈谷市議会 12月議会

11月30日(水)~12月16日(金)までの会期で刈谷市議会12月定例会が開催されました。今回のコロンブスレポートでは、その中で話し合われた『議案』や『委員会での議論』の中から、11項目について解説を加えながら紹介いたします。

1 : common

これまでの4路線に加えて平成24年3月1日より、市役所から総合運動公園を結ぶ一ツ木線と、東刈谷駅から小垣江駅を結ぶ依佐美線の2路線を新たに運行します。既存4路線は1日8往復ですが、新路線は1日5往復です。これまでと同じ中型バスでの運行ですが、車いすが2台搭載可能です。

2 : common

[職員の給与に関する条例]を一部改正するもので、9月30日に出された人事院勧告を参考に給与を平均で0.2%引き下げるという内容になっています。引き下げは主に中高年齢層の職員で、924名の職員の内331名が対象となります。引き下げ額は総額で1147万円、1人平均では年間34000円の引き下げとなります。これで給与の引き下げは3年連続となります。「人事院勧告に沿って職員の給与を下げるべきではない」ということで共産党3名の議員は議案に反対されましたが、採決の結果賛成多数で可決しました。

3 : common

大雨の際、市街地や田畑に降った雨水を河川に放流する排水機場が、刈谷市内には35箇所(県の施設4+予備施設2を含む)あります。これまで、これらの運転状況(水位やポンプの故障等)は音声通報応答装置を使って電話で情報収集がされていました。しかし機場数が多く、電話での伝達ですと時間が掛かるためリアルタイムで大量の情報収集は困難でありました。そこでその対策として、刈谷市管理の29箇所の排水機場にパソコンを使っての集中監視システムを随時導入して、これまでに15箇所において整備が完了していました。今回は残る14箇所を整備するための予算1億4000万円が計上されています。これで全て整備完了となり、予算総額では3億6500万円の事業ということになります。

4 : common

これまで刈谷市では、夏季の暑さ対策として平成19年度に小学校の普通教室に、平成20年度には中学校の普通教室に扇風機を設置してきました。また今年の夏には、暑さ対策+防音対策として音楽室にエアコンを設置しました。そして12月議会では、全ての小・中学校の特別教室(図工室・理科室・家庭科室など)に扇風機を設置する予算として合計4820万円が計上されました。周辺の市では「これからやっと普通教室に設置する」という状況ですから、刈谷市の取り組みは先進的であると評価して良いと思います。

約束5 : common

市内16全ての幼稚園の遊戯室にエアコンを設置します。これまでにも預かり保育用の部屋には設置されていたのですが、希望する園児の増加により、遊ぶスペースが不足してきたため、遊ぶスペースとして活用できる遊戯室に今回設置するもので、7200万円の予算が計上されています。来年の6月頃までには設置の予定です。つまり、夏場に間に合うようにということですね。

6 : common

平成21年7月1日から道交法が改正され幼児2人同乗自転車の利用が認められました。が、大変高価であるため平成21年9月議会において購入する際の補助金制度を創設しました。補助率は購入価格の2分の1、補助上限額4万円というもので、今年の10月までで既に735台の実績となっています。23年度当初予算では780万円の予算計上をしていたのですが、希望者が大変多く、今回更に360万円追加での補正予算を計上することになりました。尚、私ども自民クラブでは、子育て支援としてのこの事業と同時に、高齢者支援として[補助動力付き自転車購入補助制度]の新設を要望しているのですが、こちらはなかなか実現が難しそうです(涙)

7 : common

一ツ木駅南西側には昨年、90台収容の駐輪場を新設したのですが、混雑解消が図られていないのが実態です。そこで約2000万円の補正予算を計上して、南東側に70台収容可能な駐輪場を増設することになりました。名鉄や明治用水との調整・協議が必要ですから完成時期は平成25年3月頃と、少し時間が掛かってしまいます。これは私ども自民クラブで[平成24年度の予算要望]に掲げていた項目の1つでもあります\(^o^)/

8 : common

12月議会の議案において、住吉・平成・富士松南小学校での児童クラブを、学校の敷地の中に移動するための条例改正があり、来年の4月からは学校敷地内に現在建設中の新たな施設で学童保育が行なわれることになりました。刈谷市では児童の利便性や安全性の確保のため、平成21年より児童クラブを学校の敷地の中に持ってくるように整備を進めており、これで残るは小垣江小学校と富士松東小学校の2校のみとなりました。但し、平成24年度に、北部市民センター内にある[北部児童クラブ]を富士松東小学校の校舎増築に合わせて移転しますが、小垣江児童クラブは小学校に隣接していますので、学校敷地内への移転は行ないません。

9 : common

今年度当初予算に7550万円計上し、メリーゴーランドの隣に新たな遊具を設置しています。今回12月議会においてその名称と利用料金が決定しました。[わんぱくパイロット]という名前で1回100円です。よい子のみなさ~ん! お楽しみにね。

 

10 : common

民間企業の創意工夫による市民サービスの向上と効率的な経営によるコスト削減を図るため、平成24年4月1日から水道料金収納などの業務を民間に一括委託します。具体的には、[受付][水道料金の収納][開栓・閉栓][給水停止措置][検針][滞納整理]の業務で、これまでは市職員9名と、シルバー26名で行っていたものです。

11 : common

障害者自立支援法の改正に伴い、しげはら園・くすのき園・すぎな作業所・心身障害者福祉会館の利用料金が、応益負担(一律1割負担)から、応能負担(支払い能力に見合う負担)に変更されることから、利用料金が引き下げられるものです。と言っても、既に減免措置が拡充されていましたから、実際の負担額に大きな変化はないと思います。

 

12月定例会 : common

私学助成の拡充を求める陳情 : common

 

私学助成の拡充を求める陳情は全部で3件提出されました。内容的には同趣旨で、それぞれ国・愛知県・刈谷市に対して拡充を求めるものです。

教育基本法では「私立高校も公立高校も『公教育』の場」と規定しています。しかし学費の父母負担と教育条件の[公私間格差]があるため、私立公立を問わず自由に学校を選ぶことが出来ず、『教育の機会均等』に反する状況になっています。

昨年度から公立高校が無償化され、私立高校生にも公立と同額の11万8800円の就学支援金が支給されるようになり、親の負担が少しは軽減されました。しかしこれは「公立・私立ともに同じ金額の補助をする」ということであり、[公私間格差]を是正することにはなっておりません。また、授業料の補助と同時に、一般経常費助成の引き上げなど、私学への直接的な助成も拡充して欲しいものです。そういった理由から、国・県に対しての請願は「賛成(採択)」とさせて頂きました。

一方、刈谷市でも独自の授業料助成を行なっており、平成20年にはそれまでの年間12,000円から18,000円に拡充をしました。所得制限なしに助成している自治体の中では最も高額の助成であります。そういったことから、「公私間格差の是正を訴える趣旨には賛同出来るが、刈谷市とし更なる増額の必要はない」という立場から、「趣旨採択」とさせて頂きました。

 

刈谷北高校創立90周年記念写真

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刈谷北高校創立90周年記念写真
月5日(土)総合文化センター大ホールにおいて『刈谷北高校創立90周年記念式典・記念講演』が開催されました。私も実行委員会のメンバーとして約1年半に亘り関わってきましたが、生徒が自ら発案し、企画をし、出演交渉をし、そして当日の運営をした手作りの事業です。ゲストはアニメ[エヴァンゲリオン]のデザイナーである貞本義行氏、その奥様で漫画家のたかはまこ氏、そして主題歌「残酷な天使のテーゼ」「魂のルフラン」を歌っている歌手の高橋洋子氏です。
にかく最高・感動的・立派・・・どんな褒め言葉も全て当てはまるような素晴らしい事業で、最後の生徒代表お礼の言葉の時には思わず感動で涙が溢れてきました。高校生の無限の可能性と能力の高さを再認識した周年事業でした。
春は本当に素晴らしいですね。そして「もう一度高校生に戻りたい!」・・・強烈に感じました(笑) もちろん現実は無理ですから、せめて気持ちだけでもそうありたいと思います! そして改めて、自由な校風のわが母校刈谷北高校が大好きになりました。

 

トピックス1 : common

9月の補正予算で31万5千円を計上して、放射線測定器を購入する予定になっていたのですが、それがこの度やっと市役所に届きました。写真1のように堀場製作所製で価格は約10万円、2台購入して今後は希望する市民の方に貸し出すことになっています。貸し出しのルール等、詳細が決まったらホームページや市民だよりで案内がされるはずですから、それまでもう暫くお待ちください。尚、12月13日に測った、市役所内の放射線量は写真の通り0.062マイクロシーベルト/hでした。

それよりももう少し性能の良い放射線測定器(写真2:価格50万円程度)を愛知県から借用して、12月12日~14日までの3日間、刈谷市内の小学校全て(15校)で放射線量測定を行ないました。1つの小学校で校庭5箇所を測定し、その平均値は0.03~0.07マイクロシーベルト/hという結果でした。

 

Topic2 : common

9月議会一般質問において私は「中部電力以外の電気事業者から、入札によって電気を購入して、経費節減と脱原発への取り組みをしよう」と提案していたのですが、遂に、刈谷知立環境組合(半城土にあるごみの焼却施設のことです)で実施することが決定しました\(^o^)/ 中電を始め5社が入札に参加をして、商社の丸紅(株)が落札をしたのです。この施設の場合には、ごみを焼却する余熱で発電もしていますから、単に電気を購入するだけでなく、売電も行なっています。従って今回の場合は業者を変更することにより、購入する料金が安くなるだけでなく、販売する料金も高くなっていますから、ダブルでメリットがあり結果的には約4252万円のコスト削減が予想されているのです。今後は、ぜひ刈谷市内の他の施設にも広げて欲しいと願っています。

 

Topic3 : common

10月11日、蜂須賀議員と共に『平成24年度予算・施策に関する要望書』を竹中市長に届けました。今回は全部で86項目、先の選挙で私がマニフェストとして約束した項目は全て含まれています。「直ぐに来年度実現!」とはいかないものもありますが、少しでも前進するように期待しています。今後、一般質問や委員会の中でも実現に向けて働き掛けて行きたいと思っています。今回新たに提案した項目を紹介しますと・・・

 

●入札において市内業者へのアドバンテージを与えること
●指定管理者制度の活用と選定にあたり市内業者へのアドバンテージを与えること
●電力の購入に対して入札を実施すること
●防災行政無線・防災ラジオの設置、普及を推進すること
●従来の防犯灯に代えてLED防犯灯の設置を推進すること
●民間駐車場における防犯設備の設置に対する補助制度を創設すること
●保育園の新設や定員の拡大により保育園待機児童の解消を図ること
●粗大ごみ運搬用軽トラを増車すること
●特別養護老人ホームや小規模な特定有料老人ホームを誘致すること
●高校卒業までの医療費を無料にすること
●認可外保育所の保育料への補助制度を創設すること
●エコポイント制度やレンタサイクルなどの導入を図ること
●金山用水路の整備を推進すること
●一ツ木駅の駐輪場を増設すること
●災害に備え、公園への仮設トイレ・かまどベンチの整備を推進すること
●電線類の地中化を推進すること
●小学校における少人数授業を拡充すること
●小学校への太陽光発電システムの整備を図ること

 

 

平素は神谷まさひろに格別のご支援・ご指導を頂き厚くお礼申し上げます。今年は選挙の年ということで、後援会の皆様には特にお世話になり、皆様のお力により神谷まさひろは2429票という高得票で4選を果たすことが出来ました。過去12年間常に刈谷市の将来を考え、市民との対話を大切に街頭演説も1000回を超え、今や刈谷市議会の中堅として活躍している神谷まさひろが更に上を目指すべく、我々後援会もこれまで以上に支援の輪を広げて参りたいと存じます。

今年を振り返りますと、国内外において歴史に残るような大変な年になりました。3月11日の東日本大震災を始め台風被害やタイの大洪水、欧州の財政危機等、経済的にも精神的にも大きな被害を被りました。今こそ政治の力、日本人の力が必要なのです。日本を沈没させてはなりません。元気な日本を作らなければなりません。元気な刈谷、元気な日本を目指して精神的な豊かさを取り戻そうではありませんか。混迷の中ですが、会員の皆様のご健勝・ご多幸を祈念し挨拶とさせて頂きます。来年こそは良き年でありますように・・・。

 

 

神谷まさひろ後援会
会長 神谷武
(刈谷文化協会 顧問)