3月は卒業式の季節です。学生時代も終わり、自身の卒業式からは離れても、早いもので今度は自分の子供が卒業式を迎える番になりました。卒業式の歌を耳にするたび懐かしい気持ちになります。別れは寂しいですが、この時期はまた新しい出会いに期待を膨らませる季節でもあります。冬の凍てつく風も日に日にやわらいでいますね。春の訪れをうれしく思います。今年卒業を迎えた子供たちにも、明るい春が訪れますように。
編集長 榊原直木
2月14日(木)~3月22日(金)までの37日間の会期で刈谷市議会3月定例会が開催されました。今回は18名の議員が質問質疑(一般質問)に登壇し、44の議案が審議されました。今回のコロンブスレポートでは、その中で話し合われた『議案』や『質問質疑』『委員会での議論』の中から、いくつかの項目について出来る限り判りやすく紹介して行きます。
平成25年と26年の2ヶ年で中央児童館のプラネタリウム更新と施設改修を一体的に進める計画で、総事業費約6億1千万円が計上されています。平成25年度は設計などを行ないますから現場での動きはありませんが、平成26年度は休館して工事を行い、平成27年4月の開館予定です。科学体験館の機能としては次の3点です・・・
今回のリニューアルにより、プラネタリウムでは約7割増、それ以外の施設では約3割増の入場者を目標にしています! 子どもから大人まで、[科学する心][宇宙に惹かれる心]を満たす施設として期待しています。
富士松南保育園の園舎は築40年が経過して、老朽化が進んでいることから北側の園庭に新園舎を建設します。完成後、現在の園舎を解体してそちらを新たな園庭として整備します。平成25年度はそのための設計委託費2000万円が計上されており、平成26年度に建設の予定です。これにより定員も、従来の130名から150名程度に増員して待機児童解消の一助とします。
そのための準備として、平成25年度は執務室の改修工事(受付用発券機・防犯カメラ設置・窓口サイン表示)と備品購入(IC旅券交付端末機など)の予算約650万円が計上されています。この窓口を利用出来るのは刈谷市民に限るとのこと。これまでのようにわざわざ名古屋に行かなくても良いので、便利になりますね。
地震や豪雨等の災害発生時に、市民の皆さんが速やかに対策をとれるように地元コミュニティーFMに接続して、緊急情報を防災ラジオで伝達します。が・・・ちょっと待ってください。ラジオを持っていなければ聞く事は出来ませんし、持っていても常にスイッチをONにしている訳ではないし・・・ふぅむ(´・ω・`) ご安心ください。平成25年度の予算で、刈谷市が500台の防災ラジオを購入して、これを廉価で皆さんに販売をするのです。この防災ラジオはスイッチをOFFにしていても、緊急情報が流れると自然にスイッチが入るという優れものです。そのため定価は1台1万円以上もするのですが、これを3000円程度で皆様に販売しようというものです。備えあれば憂いなしですね。
犯罪発生の抑止を図る目的で、刈谷駅北口周辺に防犯カメラを設置します。刈谷駅北口駅前広場に2基、桜町1丁目ほかの駅周辺に4基を予定し、690万円の予算が計上されています。
これまで拠点となる防災倉庫としては、北部はJA東境支店跡に、中部はJA元刈谷支店跡に整備していますが、平成25年度は新たにJA高須支店跡に南部の拠点として整備します。また各避難所に設置している防災備蓄倉庫については4年に亘り更新をしており、25年度は9箇所の更新をします。従来との大きな違いは、これまではコンテナ型であったものが保冷車等に使われているアルミ製に変わったことにより、扉の開閉がスムーズになります。その他、民間の福祉避難所などの備蓄品購入も行ないます。
仮設住宅については、阪神淡路大震災の実績と、東海・東南海地震の被害想定を基に計算すると刈谷市では426戸の仮設住宅が必要とされている。
建設候補地は、双葉グランド・狩野公園北側広場・原崎公園・野田公園・井ヶ谷グランド・青山公園・日高公園・狩野公園の8ヶ所で、確保可能な戸数は817戸分となっており、必要とされる戸数の2倍近くを予定している。
愛知県が仮設住宅を建設して、刈谷市は建設用地の提供、入居者の募集等の管理事務を行なう。災害発生の日から20日以内に着工するようになっており、工期を含めて災害発生後2ヶ月程度で入居可能となる。
このような答弁がありました。「備えあれば憂いなし」ですが、計画が実行されないように願いたいものですね。
平成24年度からの継続事業として、富士松駅の下りホーム(線路の西側)に新たに改札口を新設します。この事業は名鉄が行なう工事に対して総額約3億円を刈谷市が負担をするというもので、完成は平成25年の12月頃の予定です。
私も以前から取り組んできた懸案ですが、やっと動き出すことになりました。平成25年度は約830万円の予算で詳細設計→平成26年度は下りホーム側(南側)にエレベータの設置場所を確保するためのよう壁改良工事とそれに伴う駅南側の屋外トイレの移転工事→平成27年度は改札内のエレベータ等の設置工事→平成28年度は駅外側のエレベータの設置工事の予定です。と言うことで、これから4年掛かってしまいますが、とにかく実現に向けて前進しました\(^o^)/
私たちがいつも花植えのボランティアをしている広場(菊泉堂さんの横)に約20坪のプレハブで観光案内所を設置します。年末年始を除き年中無休、パート2名が常駐して朝9時から夕方5時まで開設します。業務内容としては・・・
①刈谷市及び衣浦定住自立圏域市町の観光案内
②レンタサイクルの貸し出し(電動アシスト付自転車5台を無料で)
③刈谷の銘菓等の販売
④飲み物の自動販売機やイス、テーブルを設置
⑤インターネットのアクセス可能に
この中で、[レンタサイクルの貸し出し]については、「放置自転車等を再利用して行なうのだろう」と思っていたのですが、何と! 電動アシスト付自転車をレンタルするとのことです。
驚きです(@_@)
刈谷市の人口は高度経済成長期の企業・工場立地を背景に増加の一途をたどり、これに合わせて様々な公共施設の整備を進めて来ました。とりわけ学校教育施設は昭和40年代から50年代にかけて集中的に多く整備をしています。こうした公共施設の維持保全にあてられる経費は平成24年度は約12億円となっており、これは一般会計歳出総額の2.6%にあたります。
このような維持保全の経費は今後40年間では、年平均で概ね46億円が掛かると試算がされており、特に老朽化の進んだ小中学校が更新を迎える平成40年代後半から50年代前半の時期に費用が集中しています(試算では、平成51年がピークで実に140億円を超える経費が必要とされています)。
そこで年度間の財源の不均衡を調整して、計画的に維持保全を行なって行く目的で基金を設けたのです。今後は施設の長寿命化を図り、建て替え時期を先延ばしにするように施設を大切に使って行くことが求められています。
現在刈谷市には定員100名の特別養護老人ホームが3施設ありますが既に満室で、基準日である昨年の8月段階では163名の市民が待機している状態です(時々「待機者が400名ほどいるらしい」といった話を聞く事がありますが、これは複数の施設に申し込みをされている方や市外の方も含めた数字であり、実数はこの163名です)。そこで平成26年度に、民間の社会福祉法人が小垣江東小学校の前に定員60名の新たな施設を整備しますので、その経営安定化を図るために1650万円を補助します。その他、3月1日に29名入所と60名入所の介護付有料老人ホームが既にオープンしていて、昨年度から始まった第5期計画の中では、18名のグループホーム2ヶ所の整備を残すのみとなりました。
現在、高齢者の方がインフルエンザ予防接種を受ける際には、接種費用の一部を刈谷市が負担していますので、個人負担は1000円で受けることが出来ます。この制度に加えて、肺炎の中では最も多く、重症化しやすい肺炎球菌の予防接種についても助成することになりました。一部の医療機関に問い合わせたところ「接種費用は8000円ほど」とのことですが、その内の3000円を刈谷市が負担をして、残りの金額を医療機関で支払っていただく方式です。後期高齢者医療被保険者が対象で、今後全員に通知が届く予定です。
毎回3月定例会では、会期の決定をした後、竹中市長による『施政方針及び議案の大綱』演説、太田教育長による『教育行政方針』演説が行なわれた後、担当の部長による各議案の説明と続きます。
竹中市長の演説は、各種の事業がきちんと網羅されており、それを聞いただけで新年度どういった事業が行なわれるかが良く判ります。その中でも特に平成25年度は「市民の皆様とともに歴史・文化のまちづくりのスタートを切る特別な年にして行きたい」との強い思いが述べられていました。このコーナーでは、その演説の中から、[刈谷城築城480年を記念した事業]について触れた部分を紹介しておきたいと思います。
■1年を通じて「戦国ロマンに想いをはせ 未来へ夢を紡ぐ」をテーマに様々な事業を実施
■一連の事業の先陣を切って亀城公園で桜まつりを開催
■夏には美術館で刈谷城築城480年記念展を開催
■期間中、刈谷城や歴史に関する様々な講演会・
シンポジウムを開催
■秋には、幼稚園、保育園児に自作の鎧兜を身に 着けて亀城公園を行進するチビッコ
甲冑行列を実施
また、太田教育長の演説では、最後に今年の大河ドラマに出てくる会津藩の教えに触れられていました。『大河ドラマでは「ならぬことはならぬものです」という言葉が印象深く扱われておりました。「よいものはよい」「いけないものはいけない」という気持ちを大切にして、市民の皆様の信託に応えて参ります』・・・・我々議員にも当てはまる言葉です!!
と言うわけで、今年は歴史を強調した施政方針演説でした。尚、その他に「大垣城から亀城公園までの築城480年PRランニング」や「刈谷城ペーパークラフト親子制作教室」「刈谷城イメージ画作品展」「甲冑武将のパフォーマンス隊の結成」など1年間盛り沢山の事業が開催されます。
昨年11月、刈谷市では、第7次刈谷市総合計画の進行管理を行なうことを目的にアンケートを実施しました。刈谷市内在住の20歳以上の市民から無作為に5000人を抽出して、郵送による配布・回収の結果57.8%の回答があり、その結果が57ページからなる報告書としてまとめられています。
ところで、「14万6000人の人口のうち、約2900人からの調査できちんと民意が反映されているのか」という疑問もありますが、当局にその点を確認したところ「統計学的には500人ほどの調査でも正確に民意を把握できる」とのことでした。 その中で、[住みやすさの評価]と[これからの居住意向]については平成11年の調査から経年比較がされており、「住みやすい」と「これからも住み続けたい」の評価は着実にUPしていました。平成11年から市議会議員として刈谷のまちづくりに若干でも携わってきた者としては、正直嬉しくなるような評価です。しかし、この評価に驕ることなく、更なる向上を目指して謙虚に努力をして行かねばならないと思っています!
また、市内の小学5年生及び中学2年生合計3026人(有効回収率98.3%)に対しても同種のアンケートを行っていました。こちらも「刈谷市は住みやすいまちですか」の質問に対しては、57.4%の生徒が「住みやすい」、37.6%が「まあまあ住みやすい」と答えてくれていました。大人の評価以上にこちらの結果の方が嬉しい気がします。
他の議員の一般質問(質問質疑)を聞いて、とても勉強になることがあります。特に私の苦手な分野についての質問だったり、提案や発想が素晴らしかったりすると、思わず小さく拍手をしながら頷いて聞いています。今回、そういった質問の1つに白土議員の質問がありました。
介護保険料を納めている高齢者から私もよく耳にする声として「年金所得が増えない中で、保険料は上昇している」「健康に自信があり介護保険を使うことはない」といったものがあります。実際、刈谷市の介護保険料の月額基準額は、介護保険がスタートした2000年では2700円だったものが、今では4440円と1.6倍になっています。
そして、65歳以上で介護保険料を納めて頂いている方の内、サービスを利用されていない方の割合は2月1日現在約88%に及びます。介護保険は相互扶助だと判っていても、それらの方々にとっては何となく割り切れないところがあるのではないでしょうか。
介護保険を使っていないということは、その方が介護予防に取り組んでいる、努力をしている結果であると思います。今後、介護保険を守り支えて行くためには、元気な高齢者が増えて行く事が重要であり、高齢者が遣り甲斐を持って、介護予防に励めるような支援システムやインセンティブが必要だと思います。
そこで、介護報酬の改定は3年毎に行なわれますので、3年間介護保険を利用せずに、元気に暮らした65歳以上の高齢者に、介護予防に取り組んでいることを評価して[お元気ポイント]のような介護保険料やサービス利用料の負担を軽減するポイントシステムを導入してはどうか・・・というものです。
民間がやっている生命保険でも、10年ごとに[健康お祝い金]といったものが貰える保険がありますから、発想としては似ていますよね。党としても取り組んでいるとのこと。「ぜひ実現させてください」とエールを送りました。
平成25年1月30日(水)、バス2台、総勢83名の参加により、神谷まさひろ後援会主催による『初詣』バスツアーを開催しました。今回は[京都のパワースポット巡り]ということで、八坂神社→晴明神社→清水寺を訪れました。
八坂神社=祇園の湧き水。この水を飲み、境内にある美御前社に詣でると美人になると言われていて美のパワースポットです。
晴明神社=安部晴明の念力によって湧き出たと言われるこの井戸の水は、悪病難病が治るとされています。
清水寺=ここから湧き出る水が澄んでいてとても清らかであるという理由から清水寺の名前の由来となったのが音羽の滝です。流れ落ちる3筋の水にはそれぞれご利益があり[学業成就][恋愛成就][延命長寿]と言われています。
昼食は二条城の前にある京都国際ホテルです。このホテルの建っている堀川通りは学生時代にいつも自転車で通っていた懐かしい場所です。懇親会では、参加者全ての方に励ましの言葉を頂き、神仏以上のパワーを貰った気がしています。参加してくださった皆様、本当に有難うございました。
そして今年も、初詣に参加してくださった若松町の杉浦節子さんから参加しての感想が寄せられました。杉浦さんは中学卒業の際、恩師から日記を書くことを勧められたのをきっかけに、それから61年間一日も休むことなくずっと日記を書き続けておられます。今回の初詣が楽しい思い出として日記の1ページに加えて頂けたら嬉しいです。
神谷まさひろ後援会主催の『八坂神社・晴明神社・清水寺』の初詣に参加した。バス2台に分乗した参加者は83名。
あまり寒くなく、ちょうどいいお天気。雪をかぶった鈴鹿山脈を右手に見ながら、コーヒーや梅酒をつぎつぎに飲む。1号車のガイドさんは知識豊富な女性で、いろいろと教わった。日本中でお寺の数が一番多いのは愛知県で4500寺。京都は220寺。でも世界文化遺産などが沢山ある。舞妓さんになれる条件は、20歳までで身長150センチ、丸顔で1年間修行しなくてはならない。芸子さんは20歳以上。昔は1000人位いたが、現在は80人程度だという。普通の人でも舞妓姿で歩けるそうだが、費用は7千円~1万円とか。
先ずは『八坂神社』に参拝。円山公園を散策しながら、美人水が出ていたので、ちょっと遅いけれど少しつけてきた。2番目に[安倍晴明公]が祭ってある『晴明神社』に参拝。3番目に京都国際ホテルで昼食。窓越しに二条城を眺めながら。4番目に『清水寺』に参拝。何度来ても厳粛な気持ちになる。
神谷まさひろ君は14年目に入り、市議会では中堅になった。現在[議会基本条例検討特別委員会委員長]と[文教委員会委員長]の2つを頑張っている。みんな期待しています。楽しかった一日をありがとう。
毎年3月議会が行われるこの時期は、卒業式の季節でもあります。我々議員はいずれかの小中学校・幼稚園・保育園の卒業式(卒園式)に来賓として出席する機会をいただき、毎回違った感動を味わうことが出来ます。中学校の卒業式を日記形式で紹介しますと・・・
暖かな春の日差しの中、母校である刈谷東中学校の卒業証書授与式に来賓として出席しました。
開式前の控え室で校長先生が「今年の3年生は不登校ゼロで、今日も欠席者ゼロです。全ての生徒の出席で卒業式を行なうことが出来ます。これが夢でした!」としみじみと言われました。それくらい、欠席ゼロで迎える卒業式が難しい時代になっているのだと思います。実際、他の5中学校では合計15名の卒業生が欠席であったとのことでした。
校長先生の式辞では3つのポイントで話をされました。「プリキュー精神」「互いに信じ合い高め合う姿を大切に」「よく見て、よく聞いて、よく考える」・・・原稿に一切目を落とさず、語りかけるように話す挨拶は大したものです。
そして、教育委員会祝辞の中でも出て来た「当たり前のことを当たり前に・・」の言葉は、校長先生の挨拶でも聞く事が出来ました。日頃、教育長が教育方針として指導していることが、きちんと現場まで徹底していることの証であり、素晴らしいことだと思います。
PTA会長の祝辞も心がこもった素晴らしいものでした。東中の校歌や、尾崎豊の『卒業』を挨拶の途中で1人で歌い出した時には少し驚きましたが、校歌の歌詞を噛み締めながら聞いている私の目頭も熱くなってきました。昨年のPTA会長は舞台上で空手の実演、そして今年は歌を熱唱と、PTA会長挨拶が東中卒業式の1つの名物になりそうですね(笑) それにしても「PTA会長は確か南中卒業のはず、どうして東中の校歌を歌うことが出来たのだろう?」と、不思議に思って式の終了後尋ねてみると「事前に音楽の先生に習ったんです」とのこと。こうした陰での努力に、子ども達への愛情の深さを感じます。 素晴らしい!×2
生徒全員で歌う『旅立ちの日に』が体育館一杯に響いた時、体がゾクゾクッとしました。そして卒業生のすすり泣く声もピークだったように思います。本当に感動的な卒業式でした。卒業生の前途に幸多きことを願っています。