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2015年・春を迎え、いよいよ統一地方選挙の気運が高まってきています。首長や議会議員を選ぶことは、自らの将来を『決める』ということでもあります。しかし、近年は投票率が低下傾向にあり、特に20代の選挙離れが深刻です。有権者は積極的に候補者の訴えに耳を傾け、私たちの生活がどのように変化するのか関心を抱くことが大切です。是非とも家族の話題とし、選挙をより身近にしていきましょう!

事務長/都築浩介 編集長/榊原直木

事務局次長 篠田佳宗

市営住宅への入居について

公的住宅の管理戸数

市営住宅申し込み抽選の倍率は平成26年度平均6.89倍、最高倍率22.25倍と非常に高く入
居し辛い状況になっています。刈谷市の市営住宅戸数は下の表のように、碧海5市の中では最も
多いので[人口1000人当たりの市営住宅数]ではトップになっていますが、県営住宅などが少な
いため[人口1000人当たりの公的住宅戸数]では最下位となっています。

現在刈谷市では「新規の市営住宅は建設せずに、建替え時の戸数増で対応している」とのことで、
現在建替え中の下重原住宅では16戸増を予定しています。私は、その後に建替え予定の西境住
宅では、更なる戸数増を要望しました。

刈谷市議会3月定例会

質問質疑

刈谷市

総戸数

市営

県営など

1566
1165
2590
2083
1146

1192
512
875
133
150

374
653
1715
1950
996

8.09
7.12
4.75
1.89
3.25

10.63
16.21
14.07
29.60
24.80

碧南市

安城市

知立市

高浜市

刈谷市議会3月定例会は2月19日(木)から3月24日

(火)まで34日間の会期で開催されました。今回は18

名の議員が一般質問(質問質疑)に登壇し、私も3日目と
なる3月6日(金)に3つの項目について質問をしました。

「入るのが難しい」と言われる施設に[市営住宅・特別養

護老人ホーム・保育園]の3つがあります。そこで今回は
その3施設の現状を確認した上で、少しでも入りやすく
するための方法について約1時間議論をしました。質問
項目と質問のポイントを要約してご紹介します。

最下位

トップ

人口千人当たりの

公的住宅戸数

人口千人当たりの

市営住宅戸数

2

特別養護老人ホームへの入所について

現在特別養護老人ホームへの待機者数は198名、そのうち「今後1年未満の入所が望ましい」と
判断されている方は87名です。平成28年4月に60名定員の特別養護老人ホームが小垣江町

に開設予定となっています。第6期(平成27年4月∼29年3月)の計画では、定員29名の地域

密着型特別養護老人ホームを中部地区に1箇所、平成29年度の開設で予定しています。

通常の[特別養護老人ホーム]の利用者に制限が掛けられていないのに対して、この[地域密着
型特別養護老人ホーム]の場合は利用が原則刈谷市の住民に限られていますし、施設の指定及
び指導・監督権限についても通常の[特別養護老人ホーム]が愛知県知事であるのに対して、

[地域密着型特別養護老人ホーム]の場合は刈谷市長にありますから、

「こうした施設をもっと増やしてはどうか」と提案しました。

次の第7期(平成29年4月∼31年3月)の計画では100名定員の[特別養護老人ホーム]開設

を予定しています。県の補助金の採択など開所までに時間を要する場合を想定して、事業者の公

募を第7期の中で行うのではなく、前倒しをして第6期中に行っていくとの答弁でした。

保育園の入園について

刈谷市議会3月定例会

質問質疑

平成27年4月入園申し込みは約700名あり、昨年に比べると0歳から3歳児を中心に約150名
増えて、入園できない児童が増えているとのことです。ここ数年刈谷市でも既設保育園の改築や
新設を行って定員増を図っているのですが、新年度から[子ども子育て支援新制度]が本格ス

タートすることにより、保育園の入園基準が緩和され、これまでは申し込むことができなかった

「同居の祖父母が保育可能な場合や求職活動中」についても保育園に入ることができるように

なったため入園希望者が増加したとの答弁でした。

平成27年4月からは、民間の[刈谷ゆめの樹保育
園]が一ツ木に開園するほか、平成28年4月には
名古屋の社会福祉法人昇人会が新田町6丁目に
90人定員での開園を計画しています。民間保育
園は、運営費や建設費に対して国県の補助金が受
けられ、市が負担する経費を軽減することができ

ることから、今後も民間事業者への支援による保

育園の新設や公立も含めた既存施設の活用を進
めて定員増を図って行くとの答弁でした。

3

3月定例会質問質疑・議案審議・予算・報告事項などから身近なことがらに

ついて数点紹介します。

3月定例会

防犯・防災

平成26年度は高津波地区と小山地区の学校や公園、逢妻駅周辺など

に36基設置をしました。平成27年度は、高津波地区と小山地区を除く

市内全地区を対象に、各地区にそれぞれ10基程度、全体で210基の防
犯カメラを設置する予定にしています。

防犯カメラの設置を増やします

現在防犯灯の数は刈谷市内全域で7900基あり、その内LED灯は3月末現在で2400基(約
30%)となっています。今後、平成27年度・28年度に2000基づつ、平成29年度に残り全て

をLED灯に交換する予定です。私も昨年の9月議会一般質問で要望しましたので嬉しい限りで
すが、その時にも発言した「取替え工事には地元の業者が参入できること」はきちんと押さえて

おきたいと思います。

防犯灯のLED灯への交換を進めて行きます

市内11箇所の福祉避難所及び避難所に、太陽
光発電設備・蓄電池・啓発用モニターを設置し
て、低炭素社会の実現に貢献するとともに、災害
の際の停電時に必要となる電力を確保すること
で、市民が安心して避難できる環境を整えます。

避難所に太陽光発電システムを整備します

応急処置セット・訓練用水消火器・エンジンカッター・油圧切断機・チェー

ンソーなどの救助活動用資機材を全ての分団に配備します。また、出動

手当を次のように大幅に引き上げて消防団員の処遇を改善します。

消防団の手当を引き上げ、機材を充実させます

平成27年度に設計を行う施設

・南部生涯学習センター
・一ツ木福祉センター
・心身障害者福祉会館

平成27年度に設置工事を行う施設

・高齢者福祉センター

平成27年度に設計と設置工事を行う施設

・子ども相談センター
・東刈谷市民センター
・富士松市民センター
・小垣江市民センター
・北部市民センター
・産業振興センター
・北部生涯学習センター

改正前

改正後

災害出動

2,100円

7,000

警戒出動

2,100円

7,000

訓練出動

2,100円

3,500

4

3月定例会

公共施設・まちづくり

屋根は「未来へはばたく刈谷や、軽く伸びやかで飛翔するイメージ」、柱は「八角錘の柱は亀城
の石垣を表し、歴史ある刈谷をイメージ」して、刈谷駅前のシンボルとなるようなデザインを考
えています。平成27年夏頃から材料の製作に入り、年末から工事に着手、平成28年3月の完
成を予定しています。雨天時の利用も可能になることによって利用が増えることを期待してい

ます。

刈谷駅南口のみなくる広場ステージに屋根を設置します

刈谷駅の北口及び南口のトイレを、和式便器の一部を洋式便器に取り替え、障害者用トイレに
はオストメイト対応トイレを設置します。平成27年秋頃工事に入って、平成28年3月頃完成予
定です。尚、工事期間中は仮設トイレを設置する予定にしています。

老朽化した刈谷駅のトイレを改修します

右記地図の場所にある約820台収容可能な第
4駐輪場を屋根付きの駐輪場として再整備しま
す。平成27年8月頃工事に入り、平成28年1月
頃完成予定です。刈谷駅から少し遠いところにあ

るこの第4駐輪場については、利用促進のために

刈谷高校と刈谷北高校に自転車通学に関する聞

き取り調査を行っていました。その結果、雨の対

策や安全性の確保が利用促進のポイントとして
あげられましたので、屋根や照明灯、防犯カメラ
など利便性や安全性の面に配慮した計画になっています。これにより高校生の自転車が第4駐
輪場に移れば、駅に近い駐輪場の混雑緩和に繋がるのではないかと期待しています。

刈谷駅南口の第4駐輪場を再整備します

駐車枠の引き直しや駐輪場の移設、ゲート設置も含
めた大規模な改修を行うことで、駐車台数がこれまで
の大型車11台から一般車約140台に増加します。
スポーツの大会やイベントの少ない時期を使って工
事を進めるため、平成27年度と28年度の2年間で
の工事となります。これにより総合運動公園の駐車場
は全部で1172台となりますが、大きなイベントなど
があるとまだまだ不足する状態です。そこで私は委員
会の中で「本格的な駐車場対策として、総合運動公園
北側への新たな駐車場整備の必要性」を訴えました。

総合運動公園の駐車場を再整備します

住宅用エネルギー管理システムを設置する家庭に対して設置費用の一部(上限2万円)を補助

します。この住宅用エネルギー管理システムと言うのは、電力使用量の見える化及び節電のた

めの機器制御を可能とすることによりエネルギーの最適利用を図るシステムで頭文字を取って

HEMS(ヘムス)と呼ばれています。平成27年度は100件分の予算が組まれています。

住宅用エネルギー管理システム設置費用の一部を補助します

5

3月定例会

教育・育児

市民サービス

地域の方々の参画を得て、子ども達と共に遊びや学習、体験活動を行う[放課後子ども教室]。
現在は平日週1日(長期休業期間等を除く)、授業終了後から午後4時30まで、市内10小学校
で行なわれていますが、平成27年度からは新たに住吉・平成・東刈谷小学校でも実施します。

放課後子ども教室の開設校を増やします

マイナンバー制度による

個人番号通知・個人番号カード交付が始まります

刈谷市社会福祉協議会に委託をしてひまわり内において成年後見支援事業を実施します。事業
内容は[相談・利用に関する手続き支援・普及及び啓発、市長申立てに関する事務支援]です。私
は平成26年9月議会一般質問などで設置を要望していましたので、まずは一歩前進です。

新たに成年後見支援事業を行います

刈谷商工会議所と刈谷市商店街連盟が発行するプレミアム商品券に対して20%の補助をしま
す。1,000円券×12枚=12,000円のセットを刈谷市が2,000円分を補助することにより
10,000円で購入することが出来ます。総額6億円分で6∼7月頃の発売です。

プレミアム商品券に補助をします

電子黒板に画像・音声・動画などを映し出したり
書き込めることにより児童の理解が深まり、学
習意欲の向上に繋がると思います。但し、平成
24年に文教委員会で視察した神奈川県大和市
では、小学校の普通教室全てに電子黒板が整
備されていました。説明して下さった先生は「全
ての普通教室にあることが重要で、そうでなけ
れば有効に活用出来ない」と仰っていましたし、
実際に授業風景を見学して私もその有用性を
実感しました。今回刈谷市の場合、各学校に1
台づつということですが、これはあくまで試験
的な導入であると私は思っています。今回の導入成果を踏まえてぜひ全ての普通教室に設置
されることを期待しています。

小学校15校に電子黒板各1台を導入します

現在、住民基本台帳カードを持ってみえる方は有効期限まで使用可能とのことです。

平成27年10月から通知カードの送付(全市民対象)
平成28年1月から 個人番号カードの交付(申請者対象)→郵送で申請→市役所交付窓口で引渡し
交付手数料→平成27年度・28年度は無料

6

特別支援学校・

第1学校給食センター建設の

実施設計を行います

小垣江東小学校の敷地内に特別支援学校と第1学校給食センターを建設するための実施
設計が行われます。 「共に学び、交流し、理解し合う」を基本コンセプトに、障害のある子ども

達と、障害のない子ども達が共に教育を受けられる環境を創ることを目指して、既存の学校
である小垣江東小学校の敷地内に建設します。

具体的には「特別支援学校に通う障害のある子供の中で、小垣江東小学校に通う障害のな
い子どもと一緒に学習できる授業は、一緒に受けられるようにすること」や「運動会・音楽会

など、各種行事を2つの学校が合
同で企画したり、相互の児童生徒
を招いて実施する機会を作るこ

と」、また学校給食センターでは

「特別支援学校に通う児童生徒の

ための特別食を調理するための
専用のスペースを設けて、安全で
温かい給食を提供すること」など
が考えられています。

小学部・中学部・高等部合わせて最
大定員70人(25学級)を想定し、
平成30年4月の開校を予定して
います。

介護保険=保険料基準額

(月額)

4,440円→4,940円

11.3%アップします

7

「保険料の引き上げ」…「こういったものこそきちんと皆さんに説明をして、理解を得なけ

ればならない」と考えて、介護保険料算定のしくみを説明させていただきます。

介護保険がスタートした平成12年から14年の間に、65歳以上の人口は約1.8倍なって
いるのに対して、要介護認定者数は実に3.2倍にもなっているのです(図1、2参照)。
そしてその伸びに連動して、介護給付費も14年で4.2倍になっています(図3参照)。

(平成12年 約15億円→平成26年 約63億円)

但し、そのことは必ずしも悪いことを意味しているわけではありません。

「民間事業者の参入により、以前に比べサービス量が増えた」「特別養護老人ホーム等の施設が充実した」と

も言えるわけですから。実際、次の3年間の間で約107人ほどが入所出来る施設整備が
予定されています。

そして、介護保険制度は必要な給付費の内、原則10%を利用者が負担し、残り90%のう
ち約半分を保険料で賄うというルールになっています。ですから、これだけ増加した給付
費を保険料の値上げという形で賄ってゆかなければならないのです。但し、保険料をこれ

までの11段階から13段階にして、被保険者の負担能力に応じたきめ細かな保険料設定
にしました。

このように、介護保険は制度として値上げをせざるを得ないのです。これを最小限に抑える

方法は、

「介護予防施策の充実」

「軽度の要支援・要介護者の進行抑制・防止のための適切な

介護サービスの提供」といったことが考えられますので、この施策の充実をこれからも訴え
て行きたいと思っています。

平成12年
市内の65歳以上の人口約15,000人
その内、要介護認定者約1,300人

(約8.8%)

平成26年
市内の65歳以上の人口約27,000人
その内、要介護認定者約4,200人

(約15.5%)

14年間で

3.2

倍にふくらむ要介護者数

平成12年

平成26年

約1,300人

約4,200人

平成12年

平成26年

約15,000人

約27,000人

3.2倍

1.8倍

図1)被保険者の推移

図2)要介護認定者数の推移

平成12年

平成26年

4.2倍

図3)介護給付費の推移

約15億円

約63億円

1月28日(水)神谷まさひろ後援会主催による『初詣で』を行い

ました。

「選挙の年は原点に返ってお伊勢さん」ということで、

[伊勢神宮内宮→鳥羽の戸田屋で昼食懇親会→海産物屋さん

での買い物→二見・夫婦岩→伊勢神宮外宮]という行程です。

「大きな花が立派で、美しい花が立派・・・ややもすると、そのよ

うに思いがちですが、決してそのようなことはありません。花

それぞれ、人それぞれ、それぞれに咲くことが大切なのだと思

います。」

「そして、役割に立派さがあるのではなく、その役割

をどれだけ一生懸命務めるかに立派さがあるのだと思いま

す・・・」そのような話をしながら、懇親会場では皆様の前で正式

に、今年の7月に向けた決意を述べさせて頂きました。

気温が低く寒い一日でしたが、天気は良く、皆様しっかり飲ん

でしっかり懇親を深めて、楽しい一日を過ごすことが出来たの

ではないかと思っています。お手伝い頂いたスタッフの皆様、

そしてご参加頂いた皆様、本当に有難うございました。そして

今年も初詣でに参加された若松町の杉浦節子さんから参加し

ての感想が寄せられました。

神谷まさひろ後援会

『式年遷宮を経た伊勢神宮初詣で』に参加して



杉浦節子

床屋で髪をセット→プロによるメイク→撮影と、結構時間
が掛かってしまいました。私は「ポスターなどの写真は

(若々しく写っている)8年前の写真を使いたい」と思って

いたのですが、ある方から「神谷さん、今の自分に自信を持
つことから全ては始まるんじゃないの」と、痛い点を突かれ
た鋭いアドバイスを頂き、写真を撮ることを決意しました。

「今の自分に自信を持つこと」・・・写真に限らず、人生全てに

当てはまる言葉かもしれませんね!

7

月の選挙に向けてポスター用の写真撮りを行いました

平成27年1月28日(水)神谷まさひろ後援会主催の『式年遷宮を経た伊勢神宮初詣で』に
参加した。バス2台で出発。

ちょっと寒いが青空の上天気に恵まれた。雪の帽子をかぶった山々が、バスを追っかけてくる。

内宮を参拝した。平日のせいかすいていて、玉砂利をギュギュと音を確かめながら歩くことが

できた。次におかげ横丁をぐるっと一周して、赤福を土産に買う。

鳥羽の戸田屋で昼食。広々とした和室で畳がまだ青々としていた。そこにテーブルと椅子がずらりと並んでいる。
私達高齢者が多いために、わざわざ椅子にして下さったのだろうと、その心配りがとても嬉しかった。
最後に外宮を参拝。往きも帰りもバスの中で飲んだり、食べたり笑ったりといそがしい。ビンゴゲームで当った、景
品が細長い白い弁当箱だった。孫が喜んで早速次の日、自分でいろいろ詰めて学校に行った。

7月に市会議員の選挙がある。神谷まさひろさんにトップ当選してもらい、市民のために頑張ってください。